主 2015-02-20 18:23:01 |
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お、おう…
(彼女を意識するようになって、気持ちに余裕が無くなってしまっていて、そんな己の気持ちを知ってか知らずか彼女の行動はどんどんと積極的となっていくことに一人、悶々としていれば着替えが済んだようで入ってもいいと呼ばれればドアを開けて中へと入り「可愛いなそれ…」視界に飛び込んできた彼女のパジャマ姿にドキッとして思わず本音が口をついて出てしまい
可愛いよね、このぬいぐるみ!
(彼が可愛いなそれといっているのが、自分の抱えるように持っているデフォルメされたステゴサウルスのことだと思い、それが自分のお気に入りだったので嬉しそうに満面の笑みでそういって
あ、いや…うん、そうだな
(こういう時に限って天然**をかましてくる彼女の言葉に思わずずっこけそうになり『そっちじゃなくて』なんて突っ込みを入れそうになったが、なんだかんだ聞かれたら恥ずかしいような台詞であったため、勘違いしていてくれるならそれはそれでいいかと思えて彼女の言葉に同調し、頷いておいて
そういえば、外さっき大雨降ってたけど大丈夫?
(ふと、ゆっくりと窓の外をみるとさっきまでの夕焼けの空が嘘のよう激しい大雨が降っておりとても歩ける状況ではなく、彼を心配に思ったのか、
「今日は穂乃果の家に泊まったらどう?」とひらめいたように、そう言って
雨か…って、言ってもな、大丈夫もなにも家は向かい側だし別にそこまで気を遣わなくていい。それに穂乃果は風邪引いてるんだから今日は大人しく休んでおけ
(ふと視線を窓の外へやれば彼女の言うとおり激しい土砂降りで、しかし家の距離を考えれば泊まりというのは少々大げさ過ぎるし、自分が居ては相手も身体が休まらないだろうと考え「まあ、雪穂ちゃんかおばさんが帰ってくるまでは一緒にいてやるからさ」きっと相手は雨を口実にして自分と一緒に居たいだけなのだろうと恋人だからこそ出来る自惚れた考えをしながら、病人の彼女を一人きりにするつもりはないと話し、頭を撫で
そうだったね~えへへ
(残念そうにしながらも自分の容態を考えると、彼が言ってることは正しいと認識しておりしぶしぶベッドに横になり
彼に撫でられては嬉しそうな表情を浮かべ
よしよし、わかってくれたならいいんだ
(しぶしぶといった様子ながらも、此方の言い分をキチンと理解して聞き入れてくれた相手に対して子供へするようにポンポンと頭の上で手を弾ませてからさり気ない動作で彼女の髪を解いて「髪が傷むといけないからな?せっかく綺麗な髪してるんだからさ…それに俺は穂乃果の髪好きだし大事にしてほしい」寝るときは髪はキチンと解いてからの方がいいといつものことながら注意しつつ、個人的な意見として彼女の髪を褒めるようにして諭すように述べ
じゃあ、お母さんと雪穂が帰ってくるまで一緒にいてね?やくそくだよー!
(彼に穂乃果の髪が綺麗で好きといわれれば顔がにやけて、顔がにやけてることに気がついては恥ずかしくなり掛け布団で鼻の上まで隠して、彼のことを見つめて
勿論、言われるまでもないさ。俺だって穂乃果とは少しでも長く一緒に居たいからな
(愛おしい彼女の姿を見つめながら言われるまでもなく自ら望んで側に居てやるつもりであることを告げながら、彼女の体調さえ万全だったならばきっと遠慮もしなかっただろうという確信があり、ただの幼なじみから特別な存在へと変わった相手にどんどんと心が惹かれていき、そのうち自分自身が抑えられなくなりそうで内心少し怖いような感覚もあって
ふぁ~おやす…
(彼のてを握ったまま気持ち良さそうな表情を浮かべながら静かに目をつぶり安定した呼吸をして寝る。しばらく時間が経つと穂乃果の勉強机に置いてある携帯電話のメール受信音が二回鳴る)
お、おお…メールか
(彼女が眠り、雨音と規則正しい寝息だけが聞こえる物静かな部屋の静寂を破って聞こえたメールの着信音に軽く驚きつつも、それが何の音か気がつけばすぐに落ち着きを取り戻し、先ほどは結果的には許してもらえたとはいえ勝手に電話に出てしまったことの反省を活かして今度は安易に触ることは控えていて
スゥ…スゥ…
ベッドに仰向けで眠ている。またしばらくすると携帯電話の着信音が鳴り出す、
本人は保健室に居たとき同様、全く気づかずそのまま静かな呼吸をして
可哀想だけど…重要な用事じゃ困るしな
(これだけ着信音が鳴っても気がつくことなく眠り続けている相手の様子を見れば、よほど疲れているのだろうと考え、起こすのは可哀想にも思えたがこれだけ頻繁に鳴り続ける着信音は普通じゃないなと思い「穂乃果…起きろ。電話鳴ってるぞ」心を鬼にして相手の身体を揺すって起こそうとして電話に出てもらおうと試みて
う……うん…どうしたの?渉君…
(目を擦りながら眠たそうに起きると、彼に電話が何件か来てると聞いて電話に出る)
「もしもし?雪穂どうしたの?…うん、うん、うん分かったよ~、もぅわかってるよ~じゃあね!」
(どうやら電話に出た相手が雪穂で、楽しそうに話していた電話での会話をおえると、彼にいま母と雪穂が一緒にいて、あまりのどしゃ降りで雨宿りしていたら終電を逃したらしく、帰るのが明日の朝になると、彼に電話の内容を伝えて
やられたっ…しかも穂乃果はちゃっかりそれを信じてるし…
(電話の内容を聞かされると額を抑えながら小さくため息を零し、いくらなんでもまだ終電には早い時間だというのにそれを理由に帰れないなんてことはあるはずもなく、恐らくは自分たちの関係について何かを察した彼女の母による画策だろうと考え、熱のせいかそこまで頭が回らないのだろう、全てを信じ切ってしまっている様子の相手を見て、今夜は彼女と二人きりという現実に直面して気持ちを落ち着けるべく深呼吸をしていて
渉君…あのね?熱さがったよ!
(さっきまでのだるい様子が嘘のように元気になり、それがわかるとはしゃぎたしてただし、まだ病み上がりなのか少しよろけて彼の方に倒れて)
おい、そんな急に起き上がったら…全く、もしも仮にそうだとしても今夜一晩ぐらいは我慢して大人しくしておかないとな
(しばらく休んで体調も良くなってきたのだろう、元気良く起き上がった相手を見れば先ほどまでの苦しそうな様子が見られないことに安堵をするが、その反面、流石に元気過ぎないだろうかと心配してみているとやはりというべきかよろけてしまい、彼女を慌てて抱き止め、いつもならばそこですぐに手を離してしまうところだが、今回は左手を相手の腰へやり右手で頭を撫でながら優しい口調で彼女を諭すように言い「その代わり本当にもう心配ないってぐらい元気になったらさ、次の休み一緒に遊びに行こうな」確かに触った感じ随分と熱は下がったようだったが風邪は治り始めが一番怖いということも事実であり、まだ彼女にはキチンと身体を休めて欲しいというのが本音で、言うことを聞かせるためにもそう条件を掲示して
わかってるよぅ…
で、でも本当に大丈夫なんだってばぉ~
(二人っきりで居ることに喜びを感じて、つい病み上がりであることを忘れるほどにはしゃいで)
絶対だよ…?
(彼に安静にしてといわれれば、少々反発はするものの、彼に抱きとめられ頭を撫でられると、嬉しそうに自然と表情がにやけてうんと頷くと落ち着いて顔を彼の胸に埋めて
ああ、約束だ。俺も穂乃果とのデート楽しみにしてるからさ
(胸元に顔を埋めて甘えてくる相手に自然と表情は和らぎ、彼女のぬくもりを己の腕の中に感じながら自らの顎を相手の頭の上にそっと乗せて、するとふわりと髪から香るいい匂いが己の鼻をくすぐり「…穂乃果ってさ、本当いい匂いするよな」耐えきれず相手の髪に顔を埋めるようにしてはスゥと息を吸い
わ、渉君…きゃあ、くすぐったいよぅ~
(彼にデートと言われてデートデートと改めて考えると、恥ずかしくなったのか顔を真っ赤にして 微弱ながらもさっきより強く顔を押し付けると、彼が自分の頭に顔を埋めてくるとくすぐったそうにして
力が抜けたのか彼にもたれ掛かるような態勢になり
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