主 2015-01-26 21:09:51 |
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>篠原さん、佐倉さん
----あっ、ぇ・・・いや、だい・・じょうぶ・・・。
(扉を開いた途端、聞こえてきたのはどこか驚いたような声。それにつられたように自分も大きく肩を上げるが、相手が落としそうになったランプを握り直したのを見て安堵し。そこで漸くその相手が学校の後輩であることに気づけば、来る前に感じていた不安は和らぎ。日頃声を出す機会などほとんどないせいか、後輩の彼女には気にしていないとゆっくりと首を振り。だからそんなにビクビクしなくても、と言おうにも日頃喋らない自分なんかが咄嗟に声を出せる訳もなく。それに困ったようにあたふたしていると、横から聞こえてきた声にビクッと肩を揺らし。「あっ・・・はい、すみません」咄嗟に小さく謝りながら、確かに自分の知っている二人しかいないのを確認してはそっとフードを下ろし。けれども視線は上げず。彼女の問いかけには小さく頷くだけで)
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