ヌシサマ(、 2015-01-06 13:54:10 |
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>直
嗚呼、気を付けろ。優しさは意地悪と紙一重だや。…此処にゃ、優しさを貰うことに慣れていないモンで、優しくされるとついつい疑っちまう輩が居る故、特に、な。
( 首を傾げる彼を見て、ふっと噴き出すように笑ってしまって。自分が言った言葉に、真剣に思考を巡らすほどに、相手は真面目なのだと考えていて。幾分か声のトーンを落とし、彼に顔を近付け目を細めては上記、言い終わってはすぐに顔を離して。「 …半妖で在るが故、かいや? 」彼の話した内容を聴き、背中に生えた小振りな羽に目線を遣り語尾を上げる。 )
…はてさて?それは汝が決めることだ。
( どもる彼に、煙管の煙を吐きながら上記を告げては、大袈裟にも自分は分からない、とでも言うように肩を竦めた。しかしその唇にはにやにやと、愉しげな笑みが籠ってしまっている。「 __…嗚呼、悪いがそうしてくれや。 」何時でも待っている、との言葉に多少の違和感を感じるも、表には出さぬようにゆっくりと頷いて。何時でも__ということは、彼は此処にリピートして通うつもりなのだろうか…? )
__勿論さァ。…だが良く考えろ。これは一種の麻薬だや。それだけは言っておくとしようか。
( 本題。その言葉に、今までの雰囲気とは違う、ピリッとした空気を感じて。胡散臭い笑みでコクリと頷いては、営業側が言うべきでないことを口にする。それから口をつぐんで、じっと彼の反応を待つのだろう。 )
>呉
着物を、汝に習って少しばかり派手にしようと思うてな。結構思い切ったつもりだったンだが…汝と並べば、前と大して変わりゃせんの。
( 自分への問いに、右手の袖を少し持ち上げて、新調したがやはり女物の着物を見せ付けるように。しかし派手に派手を重ねたような彼に並んでしまっては目立つものも目立たなく、滑稽そうに笑いながら眉を下げた。 )
__寒いなァ。飽きもせずに毎日毎日、御天道様はずぅっとあの雲の上に隠れたまんまだや。
( 自分の吐く白い息を見て、ぽつりと告げる。大分暗くなった空を見上げて天を指差しては、何を考えているのか煙管を口に運んで、今度は白い煙を細く吐き出して。 )
>遥
何も、子供だとは言っておらんがァ。__まぁでも、何時まで経っても汝は生意気な弟のようだよ。
( 不服そうな表情をする彼。わざとらしく目を細め、眉を上げて、此方は呆れたような表情をつくる。其処らの荷物に埋もれた軽い椅子を引っ張り出しては腰を下ろし、愛情深い瞳で彼を見つめて。 )
__そりゃァ、勘弁。汝、軽口ですぐに客人を怒らせよう。その客人なんか回されちゃ、不満の捌け口にされるだけでよいことなんてありゃせんからなァ。
( 冗談だとは分かっていても、その誘いには顔の前で手を振って、更に首まで振って。一度、彼の元に来てから自分の所に来た客人は、彼の軽口に腸が煮えくり返る思いだったらしく、散々苦情を突き付けられた上に夢も喰えずに終わるという、悲惨な出来事があったのだ。 )
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