んなッ…!?近いわよ馬鹿!(相手と己の距離の近さに心臓の音が無駄に五月蝿く感じられ、見詰められれば居心地悪さに目を逸らし慌てて離れる。もう現時点で嫌と言う程に理解してしまった自身の恋心という名の心情に怯え呼吸が早まり、漸く咽から絞り出した言葉、「べっつに!!何でもないわよ…」身体の奥底感情が螺旋を描く様に畝って裏返り、怒っているかの様に、心配する相手を突き放して仄暗い月明かりの照らす竹林の中を駆け出して行けば)