きっと君のことが…【非応募】

女の子にはモテてぇな
（それだけ呟いて店を出れば、レシオに電話して明日診察だからと伝えてすぐに切り、次の日病院に言って検査を受けてもなにも変わりは無くて安堵しながらミヤビに電話を掛けながら「アイスコーヒー１つ」と近くの喫茶店でコーヒーを頼んでおり）

…女、か。
（自分の本音と別な言葉を周りに気づかれぬように嘲笑うかのような笑みを浮かべて幾分かさめてしまったコーヒーを一気に飲み干し、マスターにお変わりを注文したところで電話が鳴り青色で薄型のスマートフォンを取り出し、待ち受け画面を見るとコンビを組んでいる彼からなので躊躇なく電話に出て「どうだ？検査の内容は」と単刀直入に彼に聞き）

うーん、良くも悪くもないってよ
（実際に診察をしたのはレシオではないが、看護婦にそういわれたのでそのままの事を言いそろそろ迎に来てと伝えては近くの喫茶店にいると伝えお変わりを注文すればその場に居た女子高生とかに携帯充電しろ等を言われ「じゃーねー」と言ってでんわを切ってミニマムを使っていて）

そうか。とりあえずは何の異常もなくてよかった。
（急にぽっかりとあいた予定をミヤビはどうすごしていたかというと家の掃除に洗濯に買出しとまるで主婦のようなことをして今はそれも終わったのでカフェノーウェアで一服していたところにバースデイから連絡をもらい迎えに来てといわれば「あぁ、わかった」と場所はミヤビも訪れたことがあるためそう返事をすると先に切られたためスマホを上着のポケットにしまいマスターにお金を払うとその店を出て店の前に駐車していたバイクにまたがり折りたたみ式の眼鏡を外し折りたたんでから上着の内ポケットにしまってからヘルメットをかぶるとしバースデイがいる喫茶店へとバイクで向かう）

はーい充電完了
（ミヤビがくるまでの間携帯の充電をしていれば、やることも終わったので喫茶店の外に出てミヤビを待ち何か面白いことが存在しないかと考えながらぼんやりと空を見上げていて）

よ、待たせたな。
（しばらくするとバースデイが待っている喫茶店の前へと到着し、ヘルメットを外して喫茶店の外で待っているバースデイへ声をかける）

いや別に待ってねぇよ
（当たり前の様にバイクに乗り２人乗り状態になりながら、周りを気にすることなくミヤビの背中に頭を当てて「俺っち、異常なかったわ」といつもと変わらない結果に呆れ笑いを浮かべながら呟いて）

そうか、ならばよかった。
（専ら移動手段はバイクでありそれは彼を乗せることもしばしばあるので乗ったこと自体は咎めはしないが彼が己の背中へと頭を当てたのでドキリと胸が高鳴る、らしくない感情がこみ上げたのを感じながら「…よかった。」何の異常もないことに心の底からほっと一安心する。いつからだろうか、コンビとしてではなくてもっと別な感情を抱くようになったのはー）

つかさ、異常ねぇなら金払う必要あんのかね？
（結構高い診察料を取られてまた便利屋として働かないといけないので、好きなものも買えないなと少し落ち込んでいれば安心されているのかどうかは分からないが「どったの？」といつもと様子が違うように思えて頭を離して尋ねてみて）

だがそれでも病院にはいくべきだ。お前に何かあったら俺は…。
（きっと駄目になる、とらしくのない言葉を言いかけて寸前で飲み込む。この気持ちは己の奥底に封じるべきだと判断したからだ。「ん？あぁ、大丈夫だ。」尋ねられた問いになんでもないと彼の顔を見ないままいい「これからどうする？」と今後の予定を聞くために問いかける）

俺に何かあるわけねーよ！
（何かあっても絶対に生きてやる、そう小さいころから思っていて。大丈夫だと言うので何も気にしないで問いかけれた事に少し考えては「ミヤビちゃんはなんかいきてぇとこないわけ？」と、顔を覗き込むようにして尋ねて）

…それも、そうだな。
（そうやって彼は小さい頃大病を患ったが奇跡の生還を遂げた、そんな過去を知っているから信憑性のある言葉に納得したようにうなづく。「…そうだな。海にでも行ってみるか？」彼に顔を覗き込まれて眼鏡越しでもなんでもないため妙に近い顔の距離に鳴り止まない胸の鼓動を感じながらも平然とした表情をつくろいながら、横浜は海に面している都市なためその気になれば海にいくことぐらい簡単でバイクの燃料の残量を考えた後そう提案する）

（ニイッと笑いながらミヤビの背中に抱きついては海に行くことに賛成して「海なら、ナンパし放題っしょ！」と半分冗談で言えばミヤビのなりやまない鼓動には気づかないでいて）

お前は相変わらずだな。
（彼らしい言葉にクスリと小さく笑い声を零し「ほら、被っておけ。」どうせ二人乗りをするのだろうと予備のヘルメットを彼のほうに差し出す、胸の奥に渦巻くドロドロとした醜い感情を胸に抱きながらー）

人生楽しまなきゃ損でしょ
（両手を広げて片目を瞑りながら上記を言えばヘルメットを被り、二人乗りな為ミヤビのお腹に手を回してぎゅうと抱きついてはミヤビの醜い感情など知らないで「ミヤビちゃんお腹大きくなった？」なんて尋ねて）

まぁ、それもそうだな。
（人生は楽しむもの、そう思えるのは彼と出会えてからでその点は感謝している。「そ、そうか？これでも運動はしているんだが…。」お腹周りのことをきかれてバイクで移動するようになって運動量はめっきり減り、それを治すために運動をきっちりとしているのだが便利屋の仕事のほかに内職を掛け持ちでしているためなかなか長続きはしていないようだ）

（脂肪なのかどうかは分からないが運動しているなら問題ないなと思い「便秘なら野菜がオススメ」と言ってはそのまま抱きついて海に行けと言うように前方を指さし）

きちんと摂っているから便秘ではない。
（お腹周りを指摘されてもっと運動しなければと、己に言い聞かせるとバイクのエンジンをかけて前方を示した彼に応じるようにバイクを発進させる）

ま、問題ないっしょ
（いつか元に戻ると言いながら抱きついてバイクが動けば楽しそうに口笛を吹いていて。時々景色をみながらぼんやりしたりしており）

ほら、着いたぞ。
（バイクを走らせてしばらく時間がたつと目的地である海に到着し、バイクのエンジンを切ってからヘルメットを脱ぎ手櫛で髪を整えてから上着の内ポケットにしまってあった折りたたみ式の伊達眼鏡をかけて波の音と潮風に懐かしさを感じながら海を眺めていて）