校長 2014-07-31 21:27:20 |
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>舟山先輩
あら、帰ってもらっては困ります。此方の指示に従って反省文を書いていただかなければ、貴方の立場上権限の剥奪も考えられるでしょう。
(いつも向けられるこの面倒臭がるような視線には少しだけ悲しい気持ちになるものの、だからといって業務を止めるわけにもいかず。いつもと変わらぬ仏頂面に戻り淡々と相手の処分について話すと、正直に言えば相手をこのまま逃がし権限剥奪に追いやってやりたい気持ちもあるがそれは此方の職務怠慢にも繋がってしまうと分かっているらしくあくまで素直に出頭することを勧め。)
>飯尾先輩
…心配は無用なのでしょうが、一応胃袋が悲鳴をあげない程度に留めてくださいね。
(相手同様に昼食をと屋上に訪れたのか、相手とは違い建物の陰になるような日陰でハンカチを敷いてからそっと腰をおろし。目前で明らかに多すぎる量の食料を抱える相手に不要とは知りつつも一応忠告を口にすると、コンビニで買ってきたと思われるビニール袋からウィダーインゼリーのパックとカロリーメイト一箱を出して。)
>ルガ先輩
…なら、私は尚更貴方に勝つためにプライドを捨てることを無駄だと思ってしまいます。元々、私は力で勝とうとしない狡い人間ですから。
(何もかもを犠牲に強さを求める相手と自身と、比べ物にならないことを知れば知るほどプライドを捨てることへの意味が自分のなかでは分からなくなり。自身の卑怯ともいえる能力のことを考えているのか、そっと小指を立てた手を暗喩の如く差し出すと気まずそうに視線を落とし。「…た、べる…すごく、好き…。」そんな中目の前に差し出された菓子に目を見開くとそろりと出した手でそれを受け取り、両手で皿を持ちその菓子を見つめながら端的な言葉を繋げると大好物のそれに表情こそ無表情のまま動かないがきらきらと目を輝かせていて。)
>相沢先輩
…ありがとうございます。それでは、図書室で何か生徒の問題行動を見つけましたら私どもにお知らせ下さい。
(気を遣ってのフォローか、それとも素直にそう思ってくれているのか、どちらかは分からないものの相手の言葉のお蔭か少しばかりの寂しかった気持ちが晴れたような気がして。相手の言葉へと貸出し処理へと両方の意味を込めて感謝の言葉を口にすると借りた本をそっと胸に抱え、去り際に義務的ながらも相手と相手の管理する図書室を案じるような言葉を残すときびきびとした足取りで図書室を後にし。)
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