高尾和成 2014-07-28 19:24:11 |
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まあな。男も対象外じゃねぇけど…
(無意識というより、不意に出てしまった言葉にはっとするも虚しくも言い終えた後で。勢いよく立ち上がると「…先、戻ってる」なんて相手の顔も見れずに言い、体育館に戻って行き。)
......、え?(不意に耳に届いた声に数秒遅れて反応すれば既にその声の主は立ち上がり歩き出していて。取り残されれば「...何、今の」と小さく呟けば頬が熱を帯びていることに気付き、それが治るのを待ってから体育館へと戻り)
あークソ…。
(先に戻って来たものの、顔は熱いままで練習を開始して。動揺しているせいか失敗が続いてしまい、その場に座り込むと頭を強めにかきながら上記を呟き。相手が戻って来たのに気付くと反射的に「走り込み行ってくるわ」と近くにいた主将である大坪に一言告げ、外へと出て行って。)
えっ、あ....(いつもの自分を作ろうと意気込んで相棒へと話しかけに行こうとすれば、その前に体育館から出ていく相手を見つけ上記。慌てて相棒に駆け寄り「もしかして俺...避けられてんの?えぇ何した!?ちょ、真ちゃんどうしよ!」と事情も何も知る由のない彼に声を荒げ)
マジで自分轢てぇ…
(自分に鞭を打つように、わざわざ何時もより長いコースを選び走り込んでいて。足を動かしつつ、眉を寄せて上記を呟き。「…アイツを困らせるだけだろうが。」と独り言を言えば、長々とロードワークを続け。)
...え、ていうか宮地サン、...!!(わーわーと相棒に話していればつい先程一瞬フラついた相手を思い出し上記。慌てて「俺もロードワーク行って来る!」と相棒に告げると念のためと自分のタオルと飲み物を手に取り外に出て。相手のいつものコース辺りを走って探すが見つける事が出来ずに不安が募っていき)
情けねー…。
(走り込みを続けていれば、案の定新たなフラつきをおぼえ座り込んで。相手を困らせ、しまいには一方的に避けてしまった事に苦笑を溢し上記を呟いて。)
っ、はぁ...宮地、サンっ...は、はぁ...やっと見つけた...、っ(もしかしたら、といつものコースより先まで走っていくと案の定座り込んでいる相手を見つければ駆け寄っていき。少し息を整えれば目の前にしゃがみ込んで「あ、これ...俺のっすけど、良ければどーぞ」と手にしていたタオルと飲み物を差し出し)
お前、何でここに…
(ふと、地面に影が差しその後に聞き覚えのある声が聞こえれば顔を上げて。相手の言葉から、自分を探していてくれたのだと察した瞬間気持ちがあふれ。「息切らしてるクセに、人の心配してんじゃねぇよ…。轢くぞ」と言うと相手を抱き締め。)
っ、....!?(照り付ける太陽のせいなのか、それともこの胸の高鳴りのせいのか分からない熱を全身が帯びていき。心臓の音が聞こえてしまわないかと心配しつつ、どうしていいかもわからずに恐る恐る「あ、あの...宮地、サン?」と問い掛け)
…んだよ
(抱き締めたのは自分の方だと言うのに、鼓動が速まりやけにうるさく聞こえて。相手の声が耳に届くと、抱き締めたままボソリと返事をし。)
い、いやー...な、何で抱き締められてんのかなー、み、たいな(出来るだけいつもの自分を取り戻そうと茶化そうと上記述べるもぎこちなくなり。「た、高尾ちゃん照れちゃう」なんて自分で言ってからさらに頬が熱を持ち始めると酷く後悔して)
抱き締めたかったからに決まってんだろうが。…男なんかに抱き締められたって、お前は嬉しくねーだろうけど
(眉を寄せ、赤くなっているであろう顔を相手に見えないように隠しながら上記を淡々と述べて行き。「…嫌なら抵抗しろ」と抱き締める腕の力を緩め。)
....宮地サン、だって....俺なんか抱き締めたって、楽しくないっすよ。(腕の力が弱まるのを感じれば苦笑交じりに上記述べ。掛けられた言葉に答えるように、相手の背中にぎこちなく手を伸ばせばジャージの裾をぎゅうと握って)
勝手に決めつけんな、刺すぞ
(相手の言葉にピク、と反応すると顔を見せないままで物騒な言葉を発し。腕が背中にまわされると抱き締め直して。)
っ、...宮地サン、さっき避けてたっぽかったから、俺....何か、したかなって...嫌われてたらどうしよう、って(相手の言葉にビクリと肩を揺らせば微かに震えた声で上記述べ。溜め込んできた気持ちを吐き出すように「...そんで、でも、フラフラしてんの気付いてて...どうしようって、心配して...」と続け)
お前は何も悪くねぇよ。俺が勝手に一人でテンパってただけだ…悪い。
(知らないうちに、相手にそんな思いをさせていたのだと今頃気付く自分を一層恨んで。謝ると相手の頭を軽く撫でつつ「…気付いてたのかよ」と苦笑しながら述べ。)
あ、...いや、まぁ...(不意に頭を撫でられれば一瞬戸惑い、相手の体面のためにと黙っていた話をつい口走ってしまえば苦笑を漏らし。「それに俺の視野の広さ、ナメちゃだめっすよ?」なんて少し茶化してみせ)
なめてねぇよ。寧ろ、頼りにしてる
(そっと抱き締めていた相手を解放すると、小さな笑みを浮かべながら上記を述べ。空を見上げ、眩しそうに目を細めつつ「気付かれたのはあんま良い気しねーけどな。…ダセーし」と後味が悪そうに呟き。)
えっ...宮地サンそれデレですか?(解放されると自分も掴んでいた手を離し。思ってもいなかった言葉と笑顔につい真顔でずいっと上記聞き入れば、冗談だ、とすぐさま笑って見せ。同じように一度空へと視線を向けた後、「まぁ...気付いてるのは俺だけですから、大丈夫ですよ」といつものへらっとした笑みを向け)
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