高尾和成 2014-07-28 19:24:11 |
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夏好きなヤツなんてあんま居ねーだろ
(ふう、と息をつくと滲んで来た汗を一先ずジャージの襟で拭いながら上記を呟いて。相手から質問に答えようと振り向くが、多少ふらついてしまい。ほんの少しだった為、気付いていないだろうと考えると「あー?部活とかライブとか…家族で出掛ける。お前は?」と答えた後、相手に尋ね。)
ぶっふぉ、まじすか、そっすねー俺はまぁ...(''ドルオタ''という外見らしからぬ趣味を持つ相手(まぁそこも含めて好きになったのだが)に思わず吹き出せばうーん、と小さく唸り。「まぁ、部活はもちろんとして、適当にダチと遊ぶかなー...」と答えた後、視界の広さ故に一瞬相手がフラついたのを見逃すわけもなく「そうだ!ちょっと休憩してから戻りません?俺疲れちゃって」と気を使わせないようとに笑ってみせ)
何万人って来んだかんな、アイドルなめんじゃねぇぞ
(吹き出した相手を見ると怒りはせずに滅多に見せる事のないドヤ顔を繰り出し、誇らしげに上記を述べて。相手の予定を聞くと「お前らしいな。」なんて至って簡潔な言葉を発し。自分を気遣ってくれているとは思わない為「早く言えよ、二年のヤツみたいに倒れっぞ」と言いながら眉を寄せると廊下のベンチに相手を座らせて。)
はいはい、みゆみゆ...でしたっけ?ああいう女の子タイプなんすか?(滅多に見ないドヤ顔にほんと好きだなぁ、なんて思いクスリと笑みを零せば、聞いたところで俺には関係ない 、と自嘲しつつも問い。ベンチに座ると「宮地サンもどーぞ?」と相手を見上げては笑いかけ)
好きだから応援してはいるけど、恋愛対象ではねーな
(悩ましげに上記を述べつつ、自分もベンチに腰掛け。タイプを教えたら相手に気持ちがバレてしまうのではないかと考えを巡らせるが、嘘をつくのは気がひける為「…明るいヤツが好きだな」と呟いて。)
ふーん、そういうもんなんすか...(俺にはわかんねぇなー、と考えていれは自分の隣に座った相手の小さな呟きに少しドキリとするも微かな期待を打ち消せば「明るい子かー...確かに宮地サン好きそうっすね」と少し茶化すように笑って)
まあな。男も対象外じゃねぇけど…
(無意識というより、不意に出てしまった言葉にはっとするも虚しくも言い終えた後で。勢いよく立ち上がると「…先、戻ってる」なんて相手の顔も見れずに言い、体育館に戻って行き。)
......、え?(不意に耳に届いた声に数秒遅れて反応すれば既にその声の主は立ち上がり歩き出していて。取り残されれば「...何、今の」と小さく呟けば頬が熱を帯びていることに気付き、それが治るのを待ってから体育館へと戻り)
あークソ…。
(先に戻って来たものの、顔は熱いままで練習を開始して。動揺しているせいか失敗が続いてしまい、その場に座り込むと頭を強めにかきながら上記を呟き。相手が戻って来たのに気付くと反射的に「走り込み行ってくるわ」と近くにいた主将である大坪に一言告げ、外へと出て行って。)
えっ、あ....(いつもの自分を作ろうと意気込んで相棒へと話しかけに行こうとすれば、その前に体育館から出ていく相手を見つけ上記。慌てて相棒に駆け寄り「もしかして俺...避けられてんの?えぇ何した!?ちょ、真ちゃんどうしよ!」と事情も何も知る由のない彼に声を荒げ)
マジで自分轢てぇ…
(自分に鞭を打つように、わざわざ何時もより長いコースを選び走り込んでいて。足を動かしつつ、眉を寄せて上記を呟き。「…アイツを困らせるだけだろうが。」と独り言を言えば、長々とロードワークを続け。)
...え、ていうか宮地サン、...!!(わーわーと相棒に話していればつい先程一瞬フラついた相手を思い出し上記。慌てて「俺もロードワーク行って来る!」と相棒に告げると念のためと自分のタオルと飲み物を手に取り外に出て。相手のいつものコース辺りを走って探すが見つける事が出来ずに不安が募っていき)
情けねー…。
(走り込みを続けていれば、案の定新たなフラつきをおぼえ座り込んで。相手を困らせ、しまいには一方的に避けてしまった事に苦笑を溢し上記を呟いて。)
っ、はぁ...宮地、サンっ...は、はぁ...やっと見つけた...、っ(もしかしたら、といつものコースより先まで走っていくと案の定座り込んでいる相手を見つければ駆け寄っていき。少し息を整えれば目の前にしゃがみ込んで「あ、これ...俺のっすけど、良ければどーぞ」と手にしていたタオルと飲み物を差し出し)
お前、何でここに…
(ふと、地面に影が差しその後に聞き覚えのある声が聞こえれば顔を上げて。相手の言葉から、自分を探していてくれたのだと察した瞬間気持ちがあふれ。「息切らしてるクセに、人の心配してんじゃねぇよ…。轢くぞ」と言うと相手を抱き締め。)
っ、....!?(照り付ける太陽のせいなのか、それともこの胸の高鳴りのせいのか分からない熱を全身が帯びていき。心臓の音が聞こえてしまわないかと心配しつつ、どうしていいかもわからずに恐る恐る「あ、あの...宮地、サン?」と問い掛け)
…んだよ
(抱き締めたのは自分の方だと言うのに、鼓動が速まりやけにうるさく聞こえて。相手の声が耳に届くと、抱き締めたままボソリと返事をし。)
い、いやー...な、何で抱き締められてんのかなー、み、たいな(出来るだけいつもの自分を取り戻そうと茶化そうと上記述べるもぎこちなくなり。「た、高尾ちゃん照れちゃう」なんて自分で言ってからさらに頬が熱を持ち始めると酷く後悔して)
抱き締めたかったからに決まってんだろうが。…男なんかに抱き締められたって、お前は嬉しくねーだろうけど
(眉を寄せ、赤くなっているであろう顔を相手に見えないように隠しながら上記を淡々と述べて行き。「…嫌なら抵抗しろ」と抱き締める腕の力を緩め。)
....宮地サン、だって....俺なんか抱き締めたって、楽しくないっすよ。(腕の力が弱まるのを感じれば苦笑交じりに上記述べ。掛けられた言葉に答えるように、相手の背中にぎこちなく手を伸ばせばジャージの裾をぎゅうと握って)
勝手に決めつけんな、刺すぞ
(相手の言葉にピク、と反応すると顔を見せないままで物騒な言葉を発し。腕が背中にまわされると抱き締め直して。)
っ、...宮地サン、さっき避けてたっぽかったから、俺....何か、したかなって...嫌われてたらどうしよう、って(相手の言葉にビクリと肩を揺らせば微かに震えた声で上記述べ。溜め込んできた気持ちを吐き出すように「...そんで、でも、フラフラしてんの気付いてて...どうしようって、心配して...」と続け)
お前は何も悪くねぇよ。俺が勝手に一人でテンパってただけだ…悪い。
(知らないうちに、相手にそんな思いをさせていたのだと今頃気付く自分を一層恨んで。謝ると相手の頭を軽く撫でつつ「…気付いてたのかよ」と苦笑しながら述べ。)
あ、...いや、まぁ...(不意に頭を撫でられれば一瞬戸惑い、相手の体面のためにと黙っていた話をつい口走ってしまえば苦笑を漏らし。「それに俺の視野の広さ、ナメちゃだめっすよ?」なんて少し茶化してみせ)
なめてねぇよ。寧ろ、頼りにしてる
(そっと抱き締めていた相手を解放すると、小さな笑みを浮かべながら上記を述べ。空を見上げ、眩しそうに目を細めつつ「気付かれたのはあんま良い気しねーけどな。…ダセーし」と後味が悪そうに呟き。)
えっ...宮地サンそれデレですか?(解放されると自分も掴んでいた手を離し。思ってもいなかった言葉と笑顔につい真顔でずいっと上記聞き入れば、冗談だ、とすぐさま笑って見せ。同じように一度空へと視線を向けた後、「まぁ...気付いてるのは俺だけですから、大丈夫ですよ」といつものへらっとした笑みを向け)
うっせーよ、冗談でもそれ以上言ったらマジで埋めるぞ。
(相手の発した言葉に反応するなり図星だったのか、そっぽを向き顔を隠した後にやや早口で上記を述べて。軽く頷くと「…なら良い」と呟いて返事をし。)
ちょ、怖いっすよ。(顔を逸らしたのを不思議に思いつつも、いつも通りの物騒な言葉に苦笑し。「...まぁ、いつも見てたし、宮地サンのこと」と小さく言葉を漏らして一瞬何処か苦しげな表情浮かべれば、隠すように「そろそろ戻れそうっすか?」と声を掛け)
…そうかよ
(見ていたという言葉に不覚にもドキリと心臓がなるのを感じ、それを隠すかのようにボソリと上記を述べ。相手に背を向けてしゃがみ直すと「乗れ」と一言告げて。)
えっ...いやいや、俺は平気っすよ。(背中に乗るように促されれば一瞬戸惑うも、すぐさま両手を顔の前でぶんぶんと振って上記述べ。「宮地サンこそ、俺が....おぶれないけど、肩くらい貸します!」と意気込んでみせ)
無茶してるってバレバレなんだよ、馬鹿。少しは甘えろ
(背中へ乗る事を拒む相手に対してため息をつき、眉を寄せると上記を淡々と述べて。相手の背中と膝の裏に腕を通すした後にあっさりと持ち上げ、いわゆる姫抱っこをし「断り続けんならこれで行く」と言うなり歩き始め。)
いや、だから無茶なんて...(助けに来たはずが自分が相手に迷惑をかけては申し訳ないという一心で、平気だと訴えて。直後、あっさりと持ち上げられて近くなった相手の顔が視界に入り「なっ...!?わっ、わかりました!わかったから下ろして!」と声を荒らげれば、赤みが増していく顔の前に、それを隠そうと腕をやり視線を逸らして。)
怖いか?ったく…んじゃ、乗れ
(声を荒げ始めた相手の姿を見れば、何を勘違いしたのかきょとんとしながら尋ね。溜め息をつきつつゆっくりと相手を地面に降ろすとその前でしゃがみ込み、再び背中に乗るように即して。)
...す、すんません。じゃあ、お言葉に甘えて...。(地面に降ろされれば一先ずほっと胸を撫で下ろすも、申し訳なさに押しつぶされそうになりつつ上記述べてゆっくり相手の背中に跨り首元へと手を回し)
気にすんな
(謝る相手の姿に小さく苦笑を溢せば、上記を述べ。自分のタオルを相手の頭に被せた後、足を支え立ち上がると歩き始めて。)
宮地サン、大丈夫っすか?(ここ数十分で慣れたとはいえど心臓の音が聞こえてはいないかと心配しつつ、誤魔化すように少し顔を近づけて覗き込むように上記問い掛けて「疲れたら言ってくださいね!!」と小さく笑んで。)
大丈夫だっつの、心配すんな
("自分だって辛ぇ癖に、なに人の心配なんかしてやがんだか"なんて思いつつも、ハキハキと上記を述べ。前を向いていたせいで気付かなかったが、顔の距離が近く「っ…分かった、」と若干顔が熱くなるのを感じながらも返し、歩みを進めて。)
.....。(ずんずんと進んでいく相手とその距離の近さに、普段のようにに話題が思い浮かばずにただ黙ってその背中から伝わる体温を心地よく感じていて。無意識に「...やっぱ、宮地サンって優しいっすよね。」と言葉が零れ)
…なんだよ、急に。つか、優しくねーだろ
(相手の言葉が耳に届くなり、眉を寄せつつ反応して。口癖に近いものとは言え、物騒な言葉をほぼ毎日発している自分の事など誰も優しいと言わなかったため、複雑そうな表情をしながら上記を述べ。)
えっ、あーいや....(無意識に発してしまっていた言葉に少し動揺すれば口篭らせて。何と説明しようかと考えれば咄嗟に「なんていうか...飴と鞭使い分けんの上手い、みたいな?」と言い、へらっと笑ってみせ)
あー…それは部活に入って後輩ができた後に身に付いたもんだかんな…
(考え込むような仕草をすると入部した時の事や、始めて後輩が出来た事を思い出しながら上記を述べ。話している間に目的の場所に着いており「飴と鞭を使い分けるのが上手いっつうなら、大坪の事だろ。…ほら、着いたぞ。」と言った後に流石におぶったまま中まで入るのは、コイツも良い気はしないだろうと考えを巡らせると保健室の前で相手を降ろして。)
へぇ、そーなんすか...(当然のことではあるのだが''自分の知らない相手''が居ることを何処か寂しく感じてぼんやりと上記述べ。いつの間にか保健室へと辿り着いていて、それもそうっすね、なんて相槌をうちつつ降ろされると「すんません、ありがとうございました。」と小さく頭を下げて)
…振り回しちまって悪かったな
(自分のせいで相手に無茶させてしまった事に負い目を感じているのか、やや俯き気味の状態で謝り。「ちゃんと休んどけよ」と言うと相手の頭を軽く撫で、体育館に向かって歩き始めて。)
待っ、!!(相手が負い目を感じてしまっているのだろうと気付き、自分の元を去ろうとする想い人を咄嗟に引き止めるように後ろから腕を掴み。「あ、えっと...一人寂しいし、宮地サン一緒に居てくれません?」と取って付けたように述べてから中に先程倒れた先輩が居ることを思い出し「え、えーっと...」と不自然に目を泳がせ)
…ばーか。
(何となくだが、気を遣ってくれている事を察すると柄ではないが申し訳なささが浮かんで。その反面、嬉しいような何だかよく分からない気持ちが溢れて来、改めて思ったのは相手の事が好きだという気持ちで、小さな笑みを浮かべながら上記を呟き。「んじゃ、お前が寝付くまで居る。なら、問題ねーだろ」と提案してみて。)
っ、....。(不意に見せた笑顔に不覚にもドキリと胸が高鳴るのを感じて、今はそんなこと考える場合ではないと平常心を取り戻し。相手の提案にぱぁっと目を輝かせて「問題ないっす!」と無邪気な笑みを浮かべれば掴んでいた腕を急かす様に引っ張り保健室の扉を開けて中へと入り。)
っぶね…、急に引っ張んな
(無邪気な笑顔をみるなり"嬉しそうな面してんな"なんて思うも、不意に引っ張られる感覚が走りよろけるが、体勢を立て直した後に自分も中に入りながら上記を述べ。先生へと分かりやすく説明すると、逆に手を引きベットに誘導して。)
あ、えっと...何かすんません、結局部活も全然出来てねーし...(ベットまで手を引かれれば自分の咄嗟に起こした行動を後悔しつつ布団を捲り、中へと入り込むと寝転ばずに座ったまま上記述べて。自身の相棒に遅れを取るまいと「明日は今日の分も頑張んねーと...」と小さく漏らし。)
お前は何も悪くねぇだろ
(謝る相手の姿を目にすれば"俺に振り回されたせいだろうが"と思いながらも、上記をハキハキと述べ。近くの椅子に腰掛け「…お前は良い先輩になんだろうな」と思っていた事を呟いて。)
いやー、俺にもーちょい体力があったらなぁって?(相手に顔を向けたままへらっといつもの調子で笑って見せると、椅子に座りふと紡がれ耳へと届いた言葉に少しばかり驚き目を丸くして。らしくない相手の言葉にクスクスと小刻みに肩を揺らせば「いきなりどうしたんすか?」と首を傾げ。)
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