人生色々

私が4･5歳のころ両親と祖父母達と別居しました。
引越し先は同じ市内ですが、歩けば1時間、車だと15分以内といった距離でしょうか。

物心付いてから毎日祖父母と寝ていた私にとって、離れ離れになる事はとても寂しいものでした。
しばらくしたある日、ふと、この場所には見覚えがあることを思い出しました。
祖母と街に買い物に行く途中いつもバスの中から見ていた風景とそっくりだったのです。

そこで私は、バスに乗っていつもの停留場で降りて歩いて祖父母がいる家に帰ることにしました。

その頃になってると、ある程度の知恵が付いているので、バスに乗り込み停留場で降りる時は大人の前に入り込み、後ろの人が保護者だと言う顔で無賃乗車を成功させました。

そこから歩く事30分。
子供の足なのでなかなか家には着きません。
足は痛くなるし、眠気はくるしで半泣き状態で歩き続けました。

そこに車で通りかかった親切なおじさんが、私のことを知ってたみたいで、祖父母の家まで乗せてくれました。

祖父母たちはビックリしてるは、母は子供が行方不明だと騒いでるわで、この後もの凄く怒られました。

その日は祖父母の家に泊まり、次の日強制送還されましたが、さすがは子供です。
全く懲りておらず、その後何回か脱走を試みましたが、いつもすぐにばれて捕獲されてました。
そのうちこの捕り物にも疲れたんでしょう、外出禁止令も出されました。

それでも尚、目を盗んで逃げようとするので、とうとう祖父母宅へと私一人が輸送される事になりました。

これが1回目の家出（？）で、この先あと2回人生を左右する家出（？）をする事になります。（笑）