彼女のヒミツ -NL/女性募-

いやいや、曲弾けるだけでも凄いし！是非！
（いわゆるギターの初心者本に載ってるような課題曲レベルの曲で挫折を味わった自分にとってはアニソンなんてそれから何歩も踏み込んだレベル、相手の手を取っては目を輝かせ、改めて頼み込み。「あぁ、なんなら弾いてみる？ギターはあるし！」彼女のギターを弾く姿はどんなのだろう、個人的にもバンドする女の子の姿は好きだ、そう考えると興味が止まらなくなり、押し入れに眠っているであろうギターを今すぐにでも呼び覚ましたい気分になり少し興奮気味に問いかけ）

（/おぉ、律儀にどうもｗｗ）

へ?え、あ、そこまで言うなら…
(相手に懇願されては承諾して。何を弾こうか、相手も知っているものがいいだろうか、と考えると「何か弾いて欲しい曲とかある?」と問いかけ。スマホで検索すればタブ譜が出てくるだろう。何かリクエストがあれば検索してタブ譜を引っ張り出して弾こう。高校の時に友達と学祭で弾いたことはあるが歌は友達が担当したような。歌を歌うのは苦手だがそこは相手に歌ってもらおうと企んで「私弾くから歌ってね」と

(いえいえ！w

わーい！
（渋々ながらも承諾してもらえば嬉しそうに声を上げて立ち上がり、押し入れの中がさごそしながら「んー…じゃあさっき言ってたアニメの曲」曲のリクエストを聞かれてはいくつか思い浮かぶもそんなにすぐに弾けるわけではないだろう、それならば相手の得意なやつをと考え、相手の弾けるものをリクエストする。「あったあった、ちなみにエレキです、てへ。」ギターケースからテレキャスのギターを取り出す、このまま弾けば音が聞こえづらいし、アンプに挿してそのまま弾いても近所迷惑だろう。結局相手にギターを渡して自分だけヘッドホン装着という形になると、指でOKサインを作り）

テレキャスだー‼︎私ね、めっちゃ普通の奴だからテレキャスいいなぁ‼︎
(相手からギターを受け取れば「じゃあ聞いてくださいー、マクロスF、星間飛行」と。一番得意でわりかし知っている人も多い曲を選び。ピックで軽くリズムを取っては弾き始めて。久しぶりに弾くにしてはこれはいい感じではないかと自画自賛してしまい。イントロを卒なく弾けばAメロに入って。曲を口ずさみながら弾き進めて。自分のふわふわとした雰囲気とギターが見事はギャップというものを作っている。だんだん楽しくなってきては自分の実家においてきたギターはどうしているかなぁ、と考えて

おー、いぇー！
（普通のギターって何だろう？アコギかな？なんて思いながら曲のタイトルが発表されると、それが何かは分かってはいないが拍手しながら盛り上げる。彼女がギターを弾き始めればそっと耳を傾け、自分とは比べ物にならないほどの実力に脱帽。曲もさることながらヘッドホンで小さくしか聞こえないが歌を口ずさんでまでいる姿に普段とのギャップを感じ顔を綻ばせる。彼女が弾くからだろうか、その曲まで好きになってきそうだ、マクロスF、星間飛行、なんの曲なんだろう？気付けば縦ノリになっている自分が居る）

…こんな感じ!
(一番だけ弾き終えては相手のヘッドフォンを外して首にかけて。「これはね、マクロスFってアニメの曲なんだって!憐から頼まれて練習したんだ」と。正直言うと自分がドハマリしたから練習した訳だが、そんなことを言ったら引かれてしまう、と考えては「久しぶりに弾いたから聞き苦しい所もあったよね、ごめんね」と謝罪の言葉を述べ。相手が知っていそうな曲はなんだろう。天体観測やカブトムシ、小さな恋の歌といったものは知っていそうだ、と

素晴らしい！
（相手にヘッドホンを外されることで終了のサインを確認すれば、またぱちぱちと拍手で感動を伝える。自分のやる気を向上させるために弾いてもらったのだが、相手の上手さに逆に絶望感を味わうこととなった。「へぇー…弟思いの良い姉ちゃんじゃん。」弟のためにそれがアニメの曲であったとしても頑張って練習する、めっちゃええ子やぁとまたまた感動。「いやいや、むしろ何も見ずにここまで弾けるのが凄い」相手の謝罪に首を振る、元々曲を知らないからか聞き苦しいと思った点は特になく、むしろチューニング合わせてなくてごめんねとこちらが謝罪したい気分で）

へ?あ、ありがとう?
(相手に誉められたことが嬉しくて笑顔でそう言ってはこれで相手も弾けるようになったら楽しいのではないかと考え。「でもね、私の友達のが上手なんだよ!私はミュートが苦手なんだけど、その子は凄い上手で!」とまるで自分のことのように友達の自慢をしてはギターを相手に渡して。「この曲は弾き込んだからねぇ…中途半端だと憐に怒られるし」、実際は自分がどうしてもこの曲は弾けるようになりたかったから覚えるまで練習したのだが腐女子だということを悟られないためにもそう言って

そうなんだ、ミュートって何だろう…？
（ギターを受け取り、そのまま流れるようにギターケースに舞い戻しながら話に相槌を打つもののコードをCとG交互に弾くレベルがやっとの自分にとってはギターテクニック云々が理解できず首を傾げる。言葉的にはテレビをミュートにするとか言うし、音を消すことかな？と曖昧な仮設をたて。「努力家だなぁ、人のためにそこまでできるって凄いと思う。」頼まれたとはいえ自分の納得いくレベルに到達するまでスキルを上げて弾き込むその努力に素直に感心し。）

え、あ、弾かないの?
(ギターをしまってしまった相手に問いかけては首をかしげて。てっきり弾くんだと思っていたが勘違いだったのだろうかと思考を巡らせてみる。確かに弾くとは一言も言ってはいなかったが、流れ的に相手も弾くものだと考えていたようで。「努力家じゃないよー!一日2 時間ぐらいしかやってなかったし、思い出したら弾くっていうレベル」、笑いながらそんなことを言っては相手に反響があって良かったなぁ、と

え、あぁほら、また今度ゆっくり教わろうと思ってっ。
（弾かないのかと問われると少しバツの悪そうな顔をして上記を述べる。相手の演奏を聞いて無理だと判断したということを悟られる前に「夕飯食べなきゃだし」とそれらしい理由を付け足し。「一日2時間って結構凄いと思うんだけど…継続は力なりっていうしね。」思い出してもやらないレベルの自分にとってはその一日2時間がとても膨大な時間にすら感じ、今度このギターケースを開けるのはいつになるんだろうなと良からぬことを考えており）

スカイプで繋ぎながら教えようか?
(いつだかパソコン上での絵の書き方をスカイプを通して腐女子の仲間に教えてもらったような覚えがあって。それを使えば相手もすぐに弾けるようになるのではないだろうか。晩御飯と言われては「一緒にハンバーグ作ろうね!」と言って笑いかけ。「幼稚園のころ、ピアノの先生が毎日やらないと指が鈍るって言ってたから、ギターもそうかな、って思ってね」と苦笑。幼稚園のころに習っていたピアノ教室で先生がそんなことを言うから幼心に毎日やらないとダメだと刻み込んだ覚えがあって。

うん、直接会えない場合はそれでお願いします。
（いかにサブカルに弱い自分とはいえスカイプぐらいは知っている、そこまでして教えてくれようとする相手にこちらも嬉しくなりぺこりと頭下げ。「ピアノもやってたのか、万能だなぁ。」ギターに加えピアノを習っていたという新事実、ピアノは弾けたらかっこいいと思っているためチャレンジ候補には入れていたが、ねこふんじゃったすら弾けない自分にとっては絶望的と考えこれまで敬遠してきた。そもそもコードを弾きながら別の手でメロディを弾くなど人の業ではないと考えているため、ピアノを弾ける人は尊敬に値し）

了解!私のレッスンは厳しいよ?
(そんな事を言いながら口角を上げて笑って見せる。スカイプだったら音も聞けるし大丈夫だろう、と。「いや、ピアノはママ…お母さんがどうしてもやらせたかったらしくてね?でも、三年ぐらいで止めちゃったよ」とやや苦笑気味に言えば、万能だなんて言われて気恥ずかしくなって。ねこふんじゃった、やミッ○ーマウスマーチなどは引けるがこれといって難しい曲が弾ける訳でもないので披露する機会はないだろうな、と考えており。

ははっ、お手柔らかにー。
（これでまたギターを始めるきっかけができた、相手がレッスンしてくれることもあり、これまでよりは確実にモチベーションにも期待が持てるだろう。「そうなの、ママがねぇ…」この子は家で両親のことをパパママと呼び、友人などの前ではお父さんお母さんと呼ぶタイプ、そう確信を持てば少しにやつきつつ相槌を打ちながら言わなくてもいいところを抜粋して言葉を返す。携帯の時計を見ればもう結構良い時間で、そう思い始めたら腹の虫も鳴り出し、相手の膝に手を置けば「恩ー、腹減ったー」と訴え。）

お、お母さん!!
(少しばかり顔を赤くしては若干強めにそう述べて。にやつく相手の頬をむにっと手で両方から挟めば「何も聞かなかったことにしてね」と。なんていう失態だ、穴があったら入りたいとはこのことだろうか、と考えながら手をはなして。「そうだね、そろそろご飯作ろっか!」と相手の手を取り立ち上がれば一緒に作ると言った通りにキッチンに近付いては何がどこにあるのか知らないため説明を要求して

いいじゃんパピーマミーって可愛らしくて。
（相手の慌てた様子を見て楽しくなったのかアメリカンな呼び方で更にからかってみせ、頬を挟まれると喋るのをやめ、渋々といった感じで目を見ながら相手の言葉に頷き。相手に導かれるままキッチンへ足を進めると、相手の様子にハテナマークを浮かべ。「な、何がいるのかな？」恐らく物の場所がわからないのだろう、そもそもうちにハンバーグ作る道具一式なんてあるのだろうかという不安を抱きつつ恐る恐る問いかけ）

そんなアメリカンな呼び方してないよ!
(む、と頬を膨らませながら反抗すると、「悠也くんは父上、母上でしょ?」となんとも古風な呼び方を提示してみせて。やられたらやり返す、これが中里家の家訓である。「ん?えっとね、フライパンとボウルと包丁とゴム手袋。」と。ゴム手袋なんて一般家低においてあるのかと問われればないというのが普通だろう。しかし、実家では母が潔癖症だった為、料理の際はゴム手袋をするという何とも言えない癖がついてしまって

何時代だよ！
（思いもよらない相手の反撃、まるで193のような時代を感じさせるその呼び方にすかさずツッコミを入れ。「ゴ、ゴム手袋！？」フライパン、ボウル、包丁と、相手に言われたものを次々と取り出していき、ゴム手袋と聞いたところで思わず聞き返す。ハンバーグにゴム手袋なんて使うっけ…と思いながらも戸棚を漁るも、ゴム手袋がない。特に潔癖症でもないため掃除をする時なんかもゴム手袋は使用せず、「…これなら…」と、困ったように笑いながらそっと軍手を取り出して見せ）

紫式部らへんかな?
(適当なことを言っては悪戯が成功した子供のように笑ってみせ、内心自分も満足していて。「え、あ、うん。家だとゴム手袋して料金するんだ～」、間延びした声で言えば軍手を差し出す相手に同じように笑って、「これだと絶対かさばるでしょ!でも、使おうかな?」と受け取り。はめてみると自分の手には少しばかり大きくて、さてどうしようか、と思考しはじめて。相手の好意を無下にするわけにもいかないが、軍手が大きくて作業に集中できない可能性も考えられる。唸るように首を捻りはじめ。