彼女のヒミツ -NL/女性募-

実際のところ酔っ払うまで飲んだことがないってだけなんだけどね。
（酒に強いか弱いかで言うと自分でもよく分からず、酒に強いのかもしれないしただ飲んでいる量が少ないだけの可能性もあるし、一度思いっきり酔っ払ってみたいという願望も密かに持っており。「うっす…」レジまで行ったら出そうと思っていた財布をその場で出され完全に出鼻をくじかれると、観念したように苦笑いで返事をし、カゴをもう一度持ち直せばレジに向かって歩いていき、カゴを台の上に乗せて順番を待ち）

へぇ…でも、お酒の飲み過ぎは身体によくないから気をつけてね?
(相手の言い草にまるで母のような言い方をして指摘すれば、「私もほろ酔いぐらいしかないよ。ハメ外さないようにしてるからね。」と一応自分が飲み会などの席で気をつけていることを述べては苦笑混じりに笑って。観念した様子の相手に笑っては「私は二回も同じ失敗はしませんよー?」と言いながらレジに商品を通す店員に目を向けては出てきた金額を簡単にワリカンしようとするが、計算は苦手だ。「いくらずつ?」と問いかけながら財布を開けて小銭などをいじって

逆に恩が酔っ払ってるところ見てみたい気もするけどな。
（普段割とお淑やかなイメージのある彼女だが、こういう人ほど酔っ払うと素の自分が出てくるというもの。ハメを外さないようにしているという相手に対し素直にそんな姿を見てみたいという願望を述べる。「あー…とりあえず払って。」値段を覚え、後で払うからということを伝えては先にレジを抜けて相手が会計を済ませるのを待ち、相手がこちらへ来ると大体半分の二千円を差し出してからカゴの中の商品を袋に詰めていく）

ダメダメ、きっとだらしなくなっちゃうもん。
(ハメが外れたら、きっとアニメについて語りはじめてしまうだろう。相手が引くほどのBLの話をして“あんな人には見えなかった“と言われるのがオチだ。苦笑しながら上記を述べては相手の言うとおりお金を払ってレシートを受け取り。相手からお金を受け取れば自分も袋に買ったものを詰めはじめて。こうゆうもので性格はでるのだろうか端から固いものを置いていく。崩れたら終わり、そんなことは眼中になく

何を言うか、それが良いんじゃないか。
（だらしなくなるなんて言われては余計に見てみたい思いが強くなり、少し前のめって詰め寄るように更に反論し。自分の担当の分を袋に詰めながらなんとなしに相手の方に目をやると、素人目からしても危なっかしい入れ方をしている姿を目の当たりにする。まぁ大丈夫だろ、と楽観的に考えを処理して袋に詰める作業を終えれば、「持つよ」と言って両手に袋をぶら下げて。「じゃあ、いこっか。」と笑いかければ元来た場所を歩き出し、再びバス乗り場までの道を進み）

絶対ダメ!
(相手のほうに顔を近づけてはそう言い切って。友達の前でさえもアニメの話なんかしたことなんてないのに、ましてや相手の前でだなんて公開処刑もいいとこだ。こんな風でいいのだろうかと少しばかり気になるがまぁいい、と少しばかり割り切っていて。崩れてたら崩れたでそれもまた運命だろう、と。「うん、行こう」と笑顔で言っては両手に持つ袋の片方を指差して「私が１個持つよ」と手を広げ、その理由はやはり対等なのか、あいたほうの手で相手と手を繋ぎたいからなのかもしれなくて

あぁー、そうだな…はいこれ。
（いつか酔わせてやろうと心に誓った後、手を差し出されては手に持った二つの袋を見比べ、相手が袋詰めした方を自分の手に残してもう片方の袋を手渡すことで見事にフラグを回避する。この袋は何だか彼女に持たせてはいけない気がする、危なっかしいし自分が厳重に管理するのだ。袋を左手に持ち替えると、空いた右手を持て余す。やはり自分から手を繋ぐのは恥ずかしいらしく「ん」とだけ言いながら右手をすっと差し出し、目だけで手を繋ごうと訴える。）

え?私こっち?
(自分が詰めたものとは違う方の袋を渡されれば首を傾げて問いかけて。理由はわからないが、相手がそうしたのにはやはり何かしらの理由があるのだろうと決めては袋を持ち、乱暴に差し出された右手を見つめ。「私も手繋ぎたかったの」の笑っては自分の左手を相手のそれに絡ませてぎゅっと握って。不器用なその態度がなにやら可愛らしく見えてはほくそ笑み、「ツンデレってやつですかー?」と聞きながら歩を進めて

は、はぁ？全然違うしー！
（ツンデレという言葉なら最早一般化している言葉なので自分にも分かる。ただ普段ツンツンしていて二人きりの時にデレる、みたいな漠然とした一般的なイメージしか無く、そう考えれば今の自分は違うのでは？と感じ、動揺しながらも否定する。「大体恩ツンデレって意味知ってんのー？」まるでその言葉を知っているのを誇るかのように目を細めてはからかうように手を繋いでいる側の肘で相手の脇腹をちょんちょんと突いて上から目線で上記述を述べ。）

ツンデレの意味ぐらいわかってるよー!
(最早、ツンデレに留まらず、ヤンデレなども許容範囲であり、最近は腐女子の集まる会で「駆逐系アニメの主人公はツンデレか、ヤンデレか」という議論をしているほど。それについて語りそうになるが、なんとか理性が働いて「ツンデレって、普段ツーンとしてる人が好きな人の前だとデレってなることでしょ?」と言って。先ほどの相手はなんとなくツンデレっぽいなぁ、と本能で感じたので言ってみた、というだけで

何だちゃんと分かってんじゃん、つまんねーのー。
（自分の一歩優っている知識を披露しようとしたところ見事に正解を言い当てられがっくし、口を尖らせる。「そんな恩はツンデレっぽいところが全然見当たらないよな、言うなれば、デレデレ…？」考えてみれば彼女がツンツンしているところなど見たことがなく、少し頭を捻って考えた後、デレデレという言葉を生み出す、つもりになる。これは流行る…！という意味を込めてのドヤ顔。雑談してればバス乗り場は目の前で、そのまま乗車すれば隣に並んで座り。）

私だってそれぐらいはわかるもんね!
(口を尖らせている様子の相手に笑顔でそう言っては「デレデレですか…だって、ツンツンしてたら怒ってるかもって勘違いされちゃうかもしれないでしょ?」自分のことをデレデレと形容する相手に左記を述べ。ドヤ顔の相手に、「流行るかもね!でも、デレデレってもしかしたら、もうあるかもよ?」と言いながら席に座って。デレデレという用語は私達の業界ではすでに存在してますよ、とは言う事が出来ずに適当にありがちなことを言って

ふむ、確かにな…でもそれが良いんでしょ？よく分からないけど…。
（言われてみればツンツンしていることと怒っている状態とは紙一重だ、しかしそれが良いという人もいると考えればやはり経験してみたいもの。バスでの暇つぶしにと、あることを思いつけば「ちょっと恩、今からツンツンしてみせてよ。」と無茶振り。「えぇー…じゃあクールで静かな感じとデレを掛け合わせて冷（れい）デレ。これはまだ無いはず！」相手に言われて確かにデレデレはシンプルすぎたかと思い直せば、今度こそと自信ありげに人差し指を立てて新たな属性を生み出し）

へ?ツンツンしてみるってどうゆう…
(相手にツンツンしてみてよ、と言われても自分がどうすれだいいかなんて検討が付かなくて。自分が知っているツンデレは主にBL系のツンデレで女子には当てはまらないという誤算。「難しいなぁ…でも頑張ってみるよ」と言っては頬に空気を溜めて膨らませてみる。「れ、冷デレ…」、その発送ななかった、と腐のセンサーが反応。つまりはあれですね、駆逐系アニメでいうと黒髪赤マフラーのあの子ですね?!、と心の中で興奮し。

またまたとぼけちゃってー、世の中にはツンデレ喫茶なるものもあるんだよ？
（以前テレビでそんな特集をやっていたのを見たような気がするのを思い出せば、戸惑っている相手を見てにやけながらからかうように肩をぱしぱしと叩く。彼にとってツンデレは女の子なら誰でも演じれるものだという認識があるらしい。「うん頑張って。」気合を入れるためか、既にそれが始まっているのか分からないが頬を膨らませたのを見ると、相手のやわらかい頬に右手を掛けぷしゅっと空気を抜くように押しながら笑顔でエールを送り。）

わ、私だってそれぐらい知ってるし?
(相手の言葉に自分が思うツンデレっぽく対応する。ツンデレ喫茶だけでなくBL喫茶もあるんだよ、と心の中で付け足せばぱしぱしと肩を叩かれて「い、痛いんですけど。…ね、ねぇ、私やっぱり変じゃない?」とツンデレっぽく演じてみるが何となく自信なさげになって。自分だってツンデレぐらい知っている。むしろ大好きだ。しかし、自分がやってみると勝手が違う。駆逐系アニメの主人公をイメージしてみるが自分とはあまり重ならなくて

おぉ、それっぽい！…気がする。
（自分への対応が少しだけ変化したのを感じれば、頑張ってくれてるんだなぁという思いから苦笑いを浮かべて上記を述べる。そもそも自分もツンデレという言葉と、一般的な意味しか知らない程度なため、実際どんなものか分からず、何が正解かも分からないため曖昧な返事になり。「変か変じゃないかと聞かれたら…変だね。慣れたら良く感じるものなのかなぁ。」変というよりも普段の相手の態度を考えればその光景は違和感の塊でしかなく、自分が異端なだけではという思いを抱きつつ笑顔でそう返答し）

そうかな?
(やはりどことなく違和感を感じるため、一旦ツンデレモードをやめては相手をみやり。自分がアニメキャラクターに対して“ツンデレまじかわたん“とはたくさん言ってはいるが、やはり自分ではあの可愛らしいツンデレを表現しきれない。これではアニメに失礼である、失礼に値してしまう。「ねぇ、今度は悠也くんがやってみてよ。しかも、ツンデレじゃなくてデレデレね!」と要求してみては笑いながら話して。

で、デレデレ！？えーっと…お、恩ちゃん大好きー。
（まさかの相手の反撃に、先程の自分の何気ない発言を今更ながら後悔する。相手も一応やってくれたわけなのでこちらもやらざるを得なく、デレデレだから取り敢えずはでれでれしとけば良いんだよな…と自分に言い聞かせれば、控えめに相手の腰に抱きついて上記を述べながら様子を伺うように顔を見上げ。「…うわーやっぱ無理！きもいなんだこれ！」頑張ってみたがあまりの気持ち悪さにすぐに心が折れる音がし、ばっと相手から離れると、恥ずかしさから熱くなった顔をぱたぱたと手で仰ぎ）

うん、私も悠也くん大好きー!
(相手の行動に少しばかり頬を染めながらそう言い。頑張ってるなぁ、なんて考えては離れる相手に目を向けて。「気持ち悪くないよ?むしろ可愛かったからもっかいやろ?」と悪戯に相手を囃し立てて。とりあえず、相手の反応を見る前にツンデレをもう一回やってみようと考え、「で、出来ないって言うの?この私が言ってるのよ?」となんだかよくわからないお嬢様キャラになってしまっては唇を、尖らせて見やり