【ｶｹﾞﾌﾟﾛ】痛いくらいに現実は、足早に駆け抜けた。【非募】

最高って…!人の反応見て楽しむなんて、タチ悪すぎっすよ!
(　己の反応がツボだったのか、こらえきれずに吹き出して笑う彼。己は相手のその反応に対し、羞恥を含んだ声色で静かに怒るように上記を告げ。そして頬を膨らませながら手に持ったコーラをのキャップを開けると、口元へと持っていき勢いよく胃袋へ流し込み。数秒後ソレを口から離すと、座っていた椅子ごと体をぐるりと反転させ、彼に背を向け。――われながら小さな子供の様な行動だと思わない訳ではないが、こんなささやかな抵抗以外、できる気もしなくて。すると背後から聞こえた、彼からの突然すぎる遊びのお誘い。え、と小さく声を漏らしくるりと振り向けば、先ほどまで少し怒っていたことを忘れ、ただただ浮かび上がる疑問を解決しようと思考をめぐらせ。しかし、己の頭の中に浮かんだ「急にどうして?」という疑問を一人で解決できるはずもなく、「――いいっすけど…男二人でどこにいくんすか?」と、やたらと笑顔な彼に向かい、不思議そうな顔を向け質問を投げかけて。しかしそんな事を言った後、カノと二人で過ごせるんならどこでもいいか、なんてことを考え。次いで、落ち着ける場所に行っておしゃべりに興じるのも悪くないな、なんて案外彼の誘いに気が浮つき、一人でまた思考の世界に浸ってみて。　)