トピ主 2013-08-17 00:26:13 |
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ッ、…!
(此処まで毒を吐けば大抵の男は引き気味にすごすごと浴室に籠るだろうと自負していたのだが相手は例外だったらしい、挑発とも取れるような台詞と共に小馬鹿にした風に聞こえる笑い声が微かに聞こえて。机の上に置いていた手をきつく握りしめながら憎々しく思うこの思いを一先ずどうにか内に留めねばと深呼吸をして。彼が浴室に入ったのを音で確認すると机の陰に置いていた大きめのテディベアを膝に乗せ、その頭に顎を乗せるような些か姿勢の悪い体勢で本を読み始めて。内容は最近はまり出したオカルト関連、こうして不可解な事実を魔女やら妖怪やらのせいにする人類の浅はかさなんてものを深く考えていると次第に心は落ち着いていき。座った椅子の下から覗く素足は子供がするようにぷらぷらと揺れていて、お堅く真面目な本人の機嫌が少しばかり回復した様子がそこから見て取れて。)
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