主 2013-07-22 06:03:31 |
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自分の言葉に応じた彼女は、紫煙を纏い始める───
何らかの方法で、件の毒を気化させているのだろう。
自分を間合いに入らせないつもりなのか、それとも時間切れを狙っているのか、ガスを纏ったまま動いて来ない。
が、裏を返せば此方の技を警戒している証拠だろう。
───甘ぇよ───
例え毒ガスを纏おうが、自分には前に出る事以外に勝機は無い。
ならば答えは決まっている───
最早、限界に近い己の躰を奮い立たせれば、相手に向かって一直線に駆け出し───
「っらぁぁぁぁぁッッッ!!!」
前方に大きく跳躍すれば、怒号と共に拳を降り下ろす───
その手に纏う蒼い光は、雷光が如く輝き───
目に見えるほどに練り込んだ魔力全てを衝撃エネルギーに変換させ、威力は極限迄に高められており───
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