［NL］悪魔を拾った

へぇ、ニンゲン界はこういう道具を使うんだな…(その後もじろじろとキッチンを見て相手が食べ終えるのをみると「そうだ、体汚ねぇから洗いてぇんだけど…なんかそういうのあるか?」と自分の体を見てから告げ

ああ、お風呂のこと？
（そういえば相手は昨日お風呂にも入らず寝てしまったということを思い出せば食器を流しまで持って行き相手の手を引いて風呂場まで案内すれば浴槽にちゃんとお湯が入っているのを確認して「シャワーの使い方わかる？」と相手に尋ね

………………(シャワーを目の前に、じっと考え込むように見つめ何かをひらめいたかのように蛇口に手をかけ捻るとまだボイラーで温めっていない水がザーっと放たれ真下にいたレオンはずぶ濡れに。
急に水をかけられびっくりしたのか、小悪魔のような尻尾がゆるやかに動いていた。

温水は逆のほうに捻ってね
（相手が蛇口を捻る姿を黙って見届ければ案の定びしょ濡れになってしまいまた可笑しそうに笑えば相手にそう告げて「こっちが頭を洗うやつで、こっちが身体用で…」と相手にシャンプーと石鹸を渡し最後にお風呂場を出てまた帰ってくれば脱衣所に「タオルと着替え置いておくね」と父が置いていった服があったらしく相手にそう告げ

おう、わかった(相手が出て行くと「……これが体洗うやつでこれが頭用か…」手始めに頭を洗い「…いい香りだ」とシャンプーの匂いが花のようなことに気づきそれから一通り済ましスッキリした状態で風呂から上がると、用意されたパンツ(ズボン)を履いてみた。
すると、何か違和感を感じたのか近くにあった洗面台の鏡で姿を見てみると「…なんか短けえ」と、用意されたズボンは長さが足りなかった。
上を着るのはお風呂上がりには熱いので何も着ず、濡れた髪をタオルで拭きながら先ほどの部屋に戻る。相手を見つけると「フロっていいな」と満足した笑みで語りかけ。

うん、さっぱりするよね…って！！
（先程の部屋で相手を待っていれば相手の声が聞こえて、おそらく出てきたんだろうと相手に視線を向ければ先程と変わらなく上半身はまだ裸でしかも髪が濡れていて思わず赤面してしまい「ふ、服！ちゃんと着てよ！！」と恥ずかしさのあまり相手に背を向けてそう言い放ち

…お湯浴びた後じゃ熱くて着てらんねぇよ(あー、あちぃ、と髪を拭いていたタオルで自らを仰ぎながら顔の赤い相手に「また俺に見惚れでもしたか?可愛い奴」と唇を端をあげフッと笑う。
ああ、そうだおい玲奈。これ、短けぇしキツいし動きずれぇから他のないか?(と、足が長いがために明らかに長さの足りないジーンズ?を指差し

ないないっ！
（実際は見惚れていたが悔しいのでそうとは言わず手を振って否定の言葉をかければちらと相手に視線を向け確かに短いな…と思い父のタンスからハーフジーンズを取りこれなら緩めだし短くてもおかしくないだろうと「これはハーフジーンズって言って元から膝までの長さしかないやつ。」と相手に投げ渡し

素直じゃない奴(またもやフッ、と笑う
…ふーん(ハーフジーンズをパシッと受け取れば色んなのがあんだなぁ、とジーンズを見つめその場で今履いているキツいジーンズを脱ごうとし

嘘です、見惚れてました
（相手にバカにされた気がする、そう感じたらしく少し素直に相手にそう伝えれば相手が今この場で脱ごうとしている様子を感じ取り「あー食器洗ってなかったー」と棒読みでそう述べて「それ履いたら服もちゃんと着てね」と相手に部屋から出て行き

そうそう、素直が一番だ(少し意地悪な要そうが含まれる柔らか笑みで相手の頭をポンポンッと撫でるとジーンズを脱ごうとする。すると相手が何かを言いながらよそよそしく出て行くのを謎に思いながら着替え、用意された服も嫌々と着ると相手がいるであろうキッチンへ向かい「ニンゲン界を見回ってくる」と告げると玄関へ向かう

あ、ちゃんと着てる…
（食器を洗い終えてキッチンに入ってきた相手に視線を向ければほっと安堵の息を漏らしてちゃんと自分の言う事を聞いてくれた相手に微笑みかければ玄関へ向かっている相手に制止をかけるようにそう声をかけて相手の翼はどうやらしまっているようだと確認すれば急いで仕度をして「私も行く」と相手と共に家を出て

（今日は落ちますね！ お相手感謝です！）

………(相手の支度が終わるとスタスタと家を出る。キョロキョロと辺りを見回すと昨日は見えなかった光景に少し驚くも、とりあえず歩く。駅の方まで来てみれば制服を来た高校生が何人かいて、玲奈と同じくらいの歳か?と思い「おい、お前はあんなの着んのか?…同じ歳に見えるが」と尋ね
((丁寧にありがとうございます♪
あ、質問なのですが玲奈ちゃんが住んでいる場所設定ってどんな感じでしょう?都会…ではないですよね^^*?))

んー…
（隣にいる相手を観察しながら後で服でも買いに行こうと心の中で考えていると相手の視線に高校生たちの姿が入ったらしく「うん、私は今日休みだけど、学校に行く時はああいうの着るよ。」と相手の言葉に同意するように頷いて答えれば「あっちには学校ってあるの？」と魔界に学校なんてあるのかとふと疑問になり

（森は近くにない、という設定でしたね。特には決めていないのでやりやすければ都会でも田舎でもおっけーだと思います。でも魔界の住人からしたら都会のほうが面白いかもしれませんねｗ）

休みか…、そういうところは俺達のとこと変わりがねぇんだなー(へぇー、と手を頭の後ろで組みジーッと学生を見てふと、玲奈に「どんな勉強してんだ?」と尋ね「翼がねぇってことは薬学とか黒魔術かなんかか?」と思いついたことを口にし
((都会の方が色々ありますもんね…あ、電車でちょっと行けば都会みたいな住宅地なんかがいいかもです♪))

薬学に黒魔術って…
（相手の言葉を聞けば魔界にも学校があるらしいことがわかりもう慣れてしまったのかまあ、魔界だからねとさほど驚くことなく相手の問いかけに「違うよ。普通に数学とか、科学とか」と苦笑しながら相手に伝え「レオン、こっちだよ」と相手の手を引いて駅へ

（そうですね！ というわけでさっそく電車に←）

黒魔術は面倒だったな(「薬草やら尻尾やら呪文やら覚えなくちゃいけなくてな、まあ成績は良かったけどよ」と何気に自慢しつつも昔のことを話し
…スーガク？わけわかんねぇや(うーん、と眉を寄せて考えると相手に手を引かれ駅へ。
駅へ入ると切符売り場や色々な機械に目を奪われ「…なんだコレは」と入り口で止まり色々観察していると視線を感じたので視線の先を辿ると20代程の女性２人がこっちを見ていたので不思議に思い「おい、なんかあいつら俺を見てる」と玲奈に告げ

じゃあ魔法使えるんだ
（もはや次元の違う話に若干笑顔をひきつらせて辛うじて相手の成績が良かったことだけわかったように感心しながらそう述べ、数学がわからないという相手にどう説明しようかと考えながら券売機で切符を買って見せ、相手の言葉を聞いて視線をうつせば納得したようにあぁ…と息を漏らせば「レオンかっこいいからかな。」と苦笑交じり相手に告げて「はいコレ。失くさないでね。」と相手に切符を一枚渡し

魔女共よりは使えないけどなー(と言うと相手から切符を渡されまじまじと見つめ「…なんだコレは」と一言。不思議に思い周りをジッと観察すると同じ様な小さな紙を改札口へ入れてることに気づき“この紙はあそこを通るための通行証なんだな”と自ら学び、切符を使い電車に乗る。
椅子に座ると「これはどこに行くんだ?」と隣に座った相手に尋ね

ま、魔女もいるんだ…
（さすが魔界だと頷きながらそう述べれば相手が自分が説明するよりも早く改札口を通ったことに、学習能力高いな…と感心しつつ相手が勝手に電車に乗っていったので違う電車に乗らなかったことに少し安堵の息を漏らせば、自分も電車に乗って相手の隣に座り「二つ先の駅に行ってレオンの服を買いに行くの」と相手に告げて