主 .。 2013-07-08 16:58:16 |
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(恥ずかしそうに己を呼ぶ声が聞こえて来るも敢えて此処は料理に夢中で何も気付かなかったと言う事にしておこう。相手の様子に意地の悪い笑み浮かべる己は目の前の相手、そして周囲の目には一体どの様に映っているのだろうか。漸く落ち着いてきたのか料理に手を付けるや否や見る見るうちに笑顔になって行く相手の様子につられる様に己もふ、と口許緩め。ふと腕時計へ目線遣ると通常、此の時間帯は学校から自宅に到着し一人夕食を取っている頃で。一人暮らしを始めてからと言う物の誰かと伴に食事をする等と言った事は無いに等しかった為、今こうして相手と過ごす時間がとても特別な物に思える。其んな事を思いつつ依然として料理咀嚼するも次に紡がれた相手の言葉に暫し呆然とし、其れ迄食べていた手を止め顔を上げると視界に映ったのは己に向けて差し出されたカルボナーラ。嗚呼、まさか恥ずかしがり屋の相手が己の行動を真似る何て予想外だった。然し、元々は己の悪戯心で行動した故に招いてしまった事態なのだから仕方ない。徐に唇開くと其れを口に含み又もや咀嚼する。「..ん、美味ェ」素直な感想を口にすると気恥ずかしさ誤魔化す様にコップに注がれている水を一気に飲み干し)
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