褒め言葉ではない。 (首を左右に緩く振りながら眉間に皺が寄る。相手が自分の側に寄ってくると少し距離をとろうと考えるが既に相手に顎を持ち上げられる。「だ、駄目だ」相手の言葉に こんなさらっとよく言えるもんだ、と顔を逸らすと近くに合った本を一冊取り出し相手と己の顔の間へ。これで防御、とでも言うようにその本で紅くなった頬を隠す様に。)