主 2013-05-20 06:07:31 |
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――…っ、何処行ったんだよ…。
(家を飛び出した後心当たりを当たりながら携帯も呼び出してみたが、相手に繋がる事はなく。焦りと不安に駆られながら、壁に寄り掛かると走り疲れて乱れた呼吸を整えて。もしかして自宅に戻っているかもしれないという小さな希望を胸に自宅へと引き返し)
春都…!
(玄関を開けるなり呼び掛けるが、家を飛び出した時のように室内はしんと静まり返ったまま。「…っ、」己の言動に対する後悔ばかりが押し寄せ、唇を噛み拳を握りしめ。再度携帯を手にするも、これだけ呼び出しても何の返答もないところを見ると、今は己と口をきく気すら起きないのだろう。こういう行動こそ相手を追い詰めるのではと考えては、携帯を終い溜め息をつき。何かしていないと落ち着かず、取り敢えずリビングのテーブルの上を片付けていると、先程干した相手の濡れた制服が視界に入る。今日あった出来事を思い返している内に込み上げて来るものがあり、自室へと戻るとベッドにぼすっとうつ伏せに身を投げ。「春都…」頭の中は後悔と相手への想いとで一杯なり、唯一宛てられたパソコンへのメッセージには今はまだ気付かずにいて)
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