主 2013-05-20 06:07:31 |
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――…ッ、…馬鹿春都っ…もう帰ってくんな…ッ!
(己を押し退ける相手にショックを隠しきれず呆然と見つめていたが、部屋を出ていく相手にかっとなり、相手が出ていった方向に暴言と共にクッションを投げ付けて。どすっとソファーに座ると頭を抱え「ああもう…、」やり場のない苛立った感情を洩らし。解ってる、今のは自分が悪い。何で信じてくれないんだと相手は傷付いただろう。勿論相手を疑っているわけじゃない、なのに相手に近付く存在が居るだけで沸き起こる感情をコントロール出来ない自分がいて)
…はは、俺ってこんなだったっけ…。
(頭から手を外すと、最近感情的になりがちな己に自嘲の笑みを溢し。相手の事になると自分が自分でなくなるような気がする。己を拒む相手の表情と言葉が胸に突き刺さったままのようにまだ痛む。相手ならいつでも己を受け入れてくれるだろうと甘えていた部分があったのかもしれない。「春都…」不意に相手の笑顔が浮かび苦しくなる。相手が居なくなった静まり返った室内はやけに広く感じ、いてもたってもいられずソファーから立ち上がると、相手を追いかけて外へと飛び出していき)
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