ロル練習場(観覧自由)
匿名 2013-04-28 23:14:48 |
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はあ...(今日もまた一人の寂しい夜が来た、などと思い溜息を一つつく長身の男の影がベランダに一つ. 一人の夜は慣れているはずなのにたまに人恋しくなる、そんな事を考える男の横顔は何処か自嘲気味に笑っていて.「...一人は慣れたはずなのにな」と寂しげに呟き何を思ったのか空に綺麗に浮かんでいる月に手を伸ばし、「届かないか...」とベランダから身を乗り出せば周りから見ると今から飛び降りでもしそうな光景で/)
あと少し...(届くはずもない月に手を伸ばしてポツリ、と呟く男の身体は半分以上は柵から出ていて今にも落ちそうな状況.それにも気付かないほど夢中になって月に手を伸ばす理由はなんだろうか、それは自身にも全く分からないがそれでも必死に月を掴もうとして.周りから悲鳴などが聞こえ始めるとはっ、と我に返り今の状況を頭で整理してみればそれは自分が今にも下に落ちそうな状況で.先ほど聞こえた悲鳴はどうやら俺を見てあがったらしい、という事を状況とは裏腹に冷静な頭で考えれば落ないようにゆっくりと地面に足をつけ.その瞬間に周りからは安堵のため息が聞こえた/)
...（周りから安堵のため息が聞こえたらしくバツが悪そう眉を寄せれば迷惑をかけた、と思い小さく頭を下げ.ベランダから部屋へ戻れば男の容姿がはっきり分かり.髪は闇の中に入ってしまえば分からなくなりそうなほど黒く目も同様に漆黒の闇のようで何処か光を失ったようなそんな瞳の色にもかかわらず切れ目で一匹狼のような印象を与える.いったいこの男は何があったのだろうか、その事は後々分かるだろう.先ほど長身に見えた身長も変わらず180は優に超えていそうなほど.容姿は黄色い声が飛び交いそうなほど整っているが目の鋭さからか実際に黄色い声が上がることは滅多にない.男は部屋に入ると疲れたような表情で寝室へ向かった.このまま寝ようか、とも思ったが考えてみればまだ仕事が残っている.気だるげに欠伸をすれば寝室にある机へと向かいPCを開いた.落ち着いてみれば自分は喉が乾いていたようだ、声が掠れている.PCが起動する間に何か飲もうかと冷蔵庫へ向かいペットボトルに入ったミネラルウォーターを手にして寝室へ戻った/)
(/面白いほどだんだん長くなっていく...Orz.これはこのままでいいんでしょうかね...？自分流でロルやっちゃってますがこれがロルと言えるんでしょうか...（苦笑
...ふぅ(寝室へ戻るとすぐにミネラルウォーターを口に運んだ.かなり喉が乾いていたようだ.喉を鳴らしながら飲めばあっという間に中身は全て無くなり空になったペットボトルをゴミ箱へ投げ入れ一息つき.そんな事をしている間にもうPCは準備万端だったようだ.「そういえば...」思い出したようにそう呟いて立ち上がれば洗面所へ行き自分の目からコンタクトを取り、落とさないようにそーっと容器へ入れると顔を洗ってまた寝室へ戻る.また椅子に座ると引き出しからメガネを出してかけメガネは楽でいいな、などと呑気に思いつつPCに向かい作業始め/)
...（静かな寝室にカタカタ、というPCをうつ音だけが響き静けさが増しているようにも思える.長い間PCに向かい合っていたからか少々肩も凝り始め「休憩...休憩...」と呟きながら腕を伸ばした.腕を伸ばすと同時に欠伸も出てしまいふ、と時間が気になり携帯を見た.携帯のディスプレイに表示されていた時間は深夜1時少し前.どうりで眠いはずだ、一人納得すると再びPCに向き直り「もう少しで終わりそうだな...」と作業を再度始めた/)
...(作業を進めていくと今日会社で社長に言われた一言を思い出した.その言葉は決して良い内容ではなく自分を蔑むような内容だったのを思い出してしまった.作業の最中にこんな事を思い出してしまうなんて...と頭を押さえ忘れるように頭を左右に振ってみた、がそんなに簡単に忘れられるはずもなく社長に対する怒りが増してしまう一方.自分はこんなに人の言った言葉をまっすぐに受け止めてしまうほど純粋な人間だっただろうか...あまりにも過去の事に囚われる自分に苛立ち思考があらぬ方向に行ってしまった.しかしそんな事を考え始めると不思議なことに思考は止まらず自分を追い詰めるような事ばかり考えてしまう.いつの間にかPCをうつ手も止まり部屋は静寂に包まれた/)
...くそ、(自分を追い詰める思考ばかり張り巡らせていると苛立ちが頂点に達し思わず拳で机をガン、と殴り小さくつ呟いた.何故自分はこんな事ばかり考えているんだろうか...つくづく嫌になる、と思えば表情もそのまま思考を写したかのように歪んでいて.「...集中しないとな」ため息を一つつくとそう呟き再びPCに向かった.気分は最低、そんな中でも仕事をしなければならないなんて学生の頃は思いもしなかったよな...などと昔の事を思い出しながらも早く終わらせようと作業する手を早めた/)
...終わった(どうやら残っていた仕事は全部片付けたようで先ほどとは違う、何処か緩んだ表情で呟けばうーん、と唸りながら伸びをし暫くぼー、としていた.ぼー、としていると突然携帯が鳴った.こんな時間に誰だ?迷惑な...と思いつつディスプレイを確認するとそれは高校時代の同級生だったようで暫く出るか出まいか悩んだあげく出る事にした.「はい、渡辺ですが...」と言い終わる前にその同級生は「おーい!渡辺、久しぶりー.俺、近藤だけど覚えてるかー?」などと部屋に響きそうなほど無駄にでかい声で話してくる.その声のでかさに思わず顔を顰めつつ五月蝿い相手に少し悪戯をしてみたくなり「すみません、どなたですか?」と返答した.その返答を聞き相手は焦ったように「え?マジ?すみません、番号間違えたっぽいです!マジすみません!」と返してきた.謝るときまでもコイツは五月蝿いのか...と呆れ気味に考え、見事に騙された相手が可哀相になったので本当の事を言ってやることにした.「別に間違ってねーよ.お前って昔から騙されやすいよな...」呆れ気味にそう返してやると相手の混乱した様子が電話越しに伝わってきた.「え?ん?渡辺で合ってたのか?というか騙されやすいってなんだよ!」あー五月蝿い五月蝿い、コイツは昔から五月蝿い.そんな昔と全く変わらない数少ない友人の様子に思わず笑ってしまったのが相手にもバレてしまったようで「なんで笑ってんだよ!」とツッコまれてしまった/)
別にお前が昔と変わらない過ぎて面白かった訳じゃねーから安心しろ(わざと思ったことを口に出し相手がどのような反応をするか少し期待した.すると期待通り「お前、俺だって少しは変わったんだぞ!前よりも身長伸びたんだからな!」などとアホな返答をしてくる.相変わらずこいつは子供の脳みそのようだ.高校時代から大人になるにつれて身長が伸びるのは当然だろ、と心の中で思い言葉では「はいはい、子供から大人に無事に成長出来たんだな、おめでとさん.」などと一応褒めているであろう言葉を返す.しかし相手には褒め言葉とは受け取れなかったようで「なんだと!無事にってなんだよ!無事にって!」と真面目に言い返してきた.全く...こいつは全てを真正面から受け取ることしか出来ないのか...呆れてモノも言えず黙っていると「あ!そうだった!お前に伝えないといけない事あったから電話してきたんだよ!」と今、思い出した様子で言い出した/)
...ん?なんだ?(相手の大声にも慣れてきたのか耳が異常を感じなくなった頃突然の相手からの言葉.それは近々同窓会が開かれるという内容だった.自身にとっては同窓会などどうでもいいものなのだが今回は自身にも参加してほしいという希望が出たらしい.しかし今まで一度もこのような誘いは無かった.昔から周りは自身を避けている.しっかりとその事は分かっている.そんな中にもこいつみたいに話しかけてくれる奴はいたがほとんどが興味本位だった.俺は化物ではない、なのに何故みんなは離れるんだろう、それが幼い頃の自身の思考であった.幼い頃の自身にとってはとてもつらく苦しい日々.俺は何か悪いことをしたのだろうか、何故こんな事になっているのだろうか、いくら考えても答えは出ずそのまま高校を卒業する事になってしまった.それから社会人になった俺は高校での事があった為人とは必要以上に関わらなかった.そんな俺と今でも絡んでくれるのがコイツ、近藤勇人だった/)
(/ちょっと気分を変えて学生になりきってみましょうか)
ふいー(間抜けな声を上げてソファに寝転がっているのは今年で高校3年生となる結城礼恩.このマンションには一人暮らしなのか自身以外人の気配が無くあえて言うならばテレビの音が虚しく響いているだけ.テレビでは最近人気のお笑い芸人たちが自慢のネタを披露している.そんな必死にネタを披露している四角い箱の中の人間たちをふん、と鼻で笑い飛ばした.こんなネタの何処が面白いのだろうか...一度もネタを作ったことのない自分だが今ひとつ面白さが理解出来ない.何故こんなのを見て笑えるんだろうか...?全くの無表情で四角い箱の中の人間たちから視線を外せばソファのクッションにポフ、と顔を埋めた/)
...んあ?（何処からか流れる好きな曲のメロディに思わず素っ頓狂な声を上げればどうやらその音の出処は携帯電話のようだ.携帯を開いてみるとそれは同級生からのメールで今から遊ばないか、という誘いのメールだった.「GWとはいえ今何時だと思ってんだよ、アホか」思わず心の声が漏れればメールには「悪い、今日はちょっと体調悪いから寝るわ」と簡単に返信し携帯を閉じた.携帯を閉じるのと同時に睡魔が襲ってきたようだ、目を開けようとしてもだんだんと閉じていってしまう.もうこのまま寝るか、とうつ伏せから仰向けになれば腕で目元を隠してほんの数秒で規則正しい寝息を立て始め/)
(/みなさんおはようございます!今日も張り切ってロル練習を行いたいと思います←)
...ん（小さな唸り声のような声を上げて起きたのは昨日の礼恩.どうやらあの後は一度も起きず熟睡してたようだ.動くのも面倒で暫く何も考えず天井のただ一点を見つめていた.あの後あいつらはどうしたんだろうか...ふとそんな疑問が過ぎり携帯に手を伸ばした.しかし自身が寝ていたソファから携帯が置いてあるテーブルまで手が届きそうで届かない距離.目的のものを取れないと判断した自身は伸ばした手の力を抜きだら、と床に落とした.もう何をするのも面倒になってしまい再び寝ようか、と思い始めた/)
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