ㅤㅤ＼ㅤS × Sㅤ／ㅤㅤ( 〆 )ㅤ

セーンラくーん、あーそびーましょ（ㅤ扉ばーんㅤ／ㅤにっこりㅤ）地図ありがとうな、お陰で迷う事なく辿り着けたわ（ㅤスマホ画面ちらㅤ）
取り敢えず、俺が出て来たんやけど背後との方が会話しやすいー、とかあったら遠慮無く言ってな。ほらそわそわしながら待っとるみたいやし（ㅤ背後指差しㅤ）まぁ、おれからしてみたらこのまんまセンラくんと話せる方が嬉しいんやけどな（ㅤけたりㅤ）

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ㅤㅤㅤおわｯ!?ㅤ(ㅤびくっㅤ／ㅤ弄っていたスマホ落としㅤ)ㅤあ、志麻くんいらっしゃい。ㅤ(ㅤに、ㅤ)ㅤどーいたしまして、無事に辿り着けたみたいで良かった 途中でショートカットの美脚女子みっけて飛び付いてたらどないしよーか思てたわㅤ(ㅤぷ、ㅤ)
ㅤㅤㅤふふ、気遣いおーきに。けど 背後やとどーも堅苦しくなるし これㅤ(ㅤ背後ちらㅤ)ㅤが俺に慣れる為にも取り敢えずはお互い此の儘で。ㅤ俺も志麻くんと話したいしなㅤ(ㅤ小声ㅤ／ㅤウインクばちこーんㅤ)ㅤ
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ㅤㅤㅤほな、早速色々決めて行きたいんやけど 先ずはー………ㅤ(ㅤメモ確認ㅤ／ㅤうむむ、ㅤ)ㅤ…俺らの関係からかな? これは既に付き合ってんのか 進めてく上で両想いになって付き合うのか、の二択になってんねんけど またこれらとは違う仲でもええし 志麻くんが希望するんが有ったら提案してな。因みに俺は進めてって付き合うのがええなーて思てるㅤ(ㅤ照ㅤ／ㅤ頬ぽり、ㅤ)
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ㅤㅤㅤもう一つは…シチュエーションやな。これは 現実世界と同じくネットやライブで活躍させてもろてる歌い手としての2人 ってのと それらとは全く関係が無く別の場所で出会った2人 てのが書いてあるわ…例えば普通の会社員とか マンションのお隣さん とか。これも俺の希望を言っとくと 殆どは現実世界と同じがええけど マンションのお隣さんが外されへんから 歌い手として活躍してて マンションが隣同士の2人 っていうシチュエーションで希望出しとくわなㅤ(ㅤぐ、ㅤ)

ㅤㅤㅤ… っと めっちゃ長く成ってるから 取り敢えずはこの2つ先に聞かして?ㅤ(ㅤ首傾げㅤ)
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んやー、可愛い子居ったんやけどさはよセンラくんとこ行かんと！って思いが勝ってしまったんよなー（ㅤへらㅤ）いやー、惜しいことした！
ん、それなら良かったわ。感覚取り戻す為にも必要やしな（ㅤけたりㅤ）うっは、それアカンやつ！俺が女の子やったら確実惚れてまうわ（ㅤ顔逸らしㅤ）

んんー、せやなー…。俺としても進めていく上でってのがええかなって思う（ㅤ顎に手当てㅤ／ㅤちょい目逸らしㅤ）あんま最初から付き合ってるって状態やとマンネリ化しそうやし、友情も楽しみたいしな（ㅤにㅤ）

シチュエーションか。殆ど現実世界通りってのがやりやすいやろな、とは思うんやけどちょっと捻って学パロみたいなんは？ほら、ボイスドラマの世界みたいなやつ（ㅤ人差し指ぴんㅤ）それやったら、まだ現実世界に近ない？まあ年齢とかはあれやけど（ㅤごにょごにょㅤ）もちろん、センラくんが挙げてくれたやつでもええし、一応の提案な。

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ㅤㅤㅤあっ其れは惜しい事したなーもしかしたら1000年に一度!的な女性やったかもしれんなㅤ(ㅤにやㅤ)ㅤま でも俺優先してくれたんは素直に嬉しいわ ありがとーなぁ。(ㅤよしよしㅤ)
ㅤㅤㅤえぇ 嬉しいわ〜 けど男前さはホンマ志麻くんに負けるでㅤ(ㅤ顔覗き込みㅤ)
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ㅤㅤㅤせやな 俺も暫くは友達以上恋人未満ってのを楽しみたいな〜思とってんㅤ(ㅤふむ、ㅤ)ㅤほな、関係は進めて行く上で徐々に意識してく みたいなのでええかな ?ㅤ(ㅤ首傾げ、ㅤ)
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ㅤㅤㅤあぁ! ええなぁ学パロ !!ㅤ(ㅤ机バァンㅤ)ㅤうわ〜どうしよむっちゃ悩むわぁ (ㅤ頭抱えㅤ)ㅤ………ㅤ凄い欲張りな提案して良い？ㅤ(ㅤちら、ㅤ)あんな 基本的には俺が提案したやつで進めて行って、慣れて来た頃に学パロも同時進行したいなぁ て思ったんやけど… あかんかなぁ ? めっちゃどっちもやりたいねん…ㅤ(ㅤうぅ、ㅤ) もちろんしんどかったらどっちかに決めるから !!
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ほんまにな、それやったら惜しいことしたわー（ㅤふはㅤ）んでもセンラくんと約束しとったし当たり前やん？（ㅤ撫で受けㅤ）
…ったり前やん！俺やねんから（ㅤ胸張りㅤ／ㅤ謎の自信ㅤ）


ん、そんな感じでやってこーや（ㅤこくりㅤ）友達関係かーらーの恋人！まあ、俺の背後がセンラくんの事好きみたいやから案外直ぐに落ちるかもしれやんけどな（ㅤふは、ㅤ）


おぉ、悩んどるセンラくんレアや（ㅤスマホ構え写真パシャㅤ）同時進行か、ええな！（ㅤ表情ぱあ、ㅤ）それやったら両方楽しめるし賛成やわ。ほな、メインはセンラくんが挙げてくれた現実世界に近い俺らでサブ的なんが学パロな。ふふ、色々やりたい事出てくるわぁ（ㅤにまにま、ㅤ）

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ㅤㅤㅤん せやな これでほんまに俺との約束忘れてたー なんて言ってたら志麻くんのホクロ引き千切るとこやでㅤ(ㅤにこㅤ)ㅤふはッ その変な自信笑うわぁ けど 俺はほんまに志麻くんの顔好きやでㅤ(ㅤじーっ、ㅤ)
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ㅤㅤㅤ把握したでㅤ(ㅤまるっㅤ)ㅤうあ〜〜其れは責任が重大って感じやなぁ 人気やもんね 俺ってばㅤ(ㅤどや、ㅤ)ㅤ
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ㅤㅤㅤしーまーくん？ㅤ(ㅤスマホ掴みㅤ／ㅤ怒ㅤ)ㅤほんまに？良かった気に入って貰えて うん そんな感じ！ いやほんまにやりたい事ぽんぽこ出てくるわぁㅤ(ㅤむむ、ㅤ)ㅤその都度その都度で相談挟んでやりたい事全部しよなㅤ(ㅤに、)ㅤじゃあ次とかに始めちゃって行こかな思うんやけど 確認しておきたい事有るから良い ?
ㅤㅤㅤ募集の時にロルは300〜って書いてあったと思うんやけど、其れは大丈夫かな ?ㅤ今みたいな短いロルの会話重視 でもええでって確認ㅤ(ㅤ人差し指ぴっㅤ)
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センラくん、センラくん、笑顔の裏側が見えとるで…（　がたがた、　）いやー、俺がそんなイケメンやからってずっと見られたら照れるわあ（　てれ　／　ふふん　）


うわあ、ごめんごめん怒らんとって！（　スマホ仕舞い　／　びく　）勿論や！改めてこれからよろしくな、センラくん（　に、　／　手指し出し　）
ああ、それについては問題無いで（　まる、　）何時もやったら長文嗜好やから300～は余裕やって言ってる（　背後ちら　）ただ、どうしても背後同士やと硬なってまうから相談は俺らに任せたいみたいやねんけどええかな？（　首傾げ　）勿論、そんときは今みたいな会話重視のでお願いするわ！

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ㅤㅤㅤ志麻くん〜？ㅤ(ㅤひょこㅤ)
ㅤㅤㅤほんまごめんなんやけど 今日明日とちょっと忙しくて返事遅くなりそうやわ…ㅤ(ㅤ眉たれㅤ)ㅤ明後日には帰って来るから 待っとってなㅤ… ？ ほんまごめんㅤ(ㅤぺこㅤ)
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ㅤ
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んー、何かな思ったらそんな事か。構わへんよ、ゆっくり待っとるし（　にへら、　）俺らのペースでゆっくりやってこーや、な？（　頭ぽん、　）

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ㅤㅤㅤはっ…はー…ぐぇ…志麻くん ただいまッㅤ(ㅤ息切らしながら扉ばーんㅤ)ㅤはよ会いたくて走って帰って来たわ … 吐きそ… (ㅤうぷ、ㅤ)
ㅤ
ㅤ
ㅤㅤㅤいや、ほんまおーきに 志麻くん待っててくれてる思たら色々頑張れたわㅤ(ㅤふにゃ、ㅤ)ㅤ　
　
ㅤ
ㅤㅤㅤ相談事は俺等で 今みたいな会話重視な 了解やで　(ㅤぐㅤ)　
ㅤㅤㅤごめんな 結構蹴ってしもた … (ㅤ両手合わせㅤ)ㅤメイン次から始めるから 志麻くんも蹴ってくれてええし … ごめんな ?　(ㅤしゅん、ㅤ)ㅤ
　
　
ㅤㅤㅤほな 始めるな 何回も言うてアレやけど ほんま改めてよろしく 志麻くん　(　にこ、　)ㅤ
　
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ㅤ　ㅤ_________________ㅤㅤㅤㅤ
　
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ㅤㅤ　 ほんまに 疲れた … (　悪夢の様な忙しさに苛まれた仕事から解き放たれ 休憩する暇も無くほぼ強制的に帰路につかされ、気を抜いたら何処かで野垂れ死にそうな体に鞭打ち乍駅へと向かうと 既にギリギリ終電で社会人の忙しさを幾度目か痛感し、ぐったりしてそう呟いて。今日は確かに空腹ではあるがご飯を作るのはおろか、買う事 食べる事すら面倒臭い 早く家に帰りたい そう思いながら何時も寄るコンビニをスルーして何も買う事無く自分の住んでいるマンションに辿り着いた。鞄から鍵を出して、早く寝る 早く寝る と繰り返し乍開け様とするも 其れは手を滑り落ちて音を立てて地面に叩き付けられて。若干イライラしつつも鍵を拾おうとしゃがみ込み ふと目線を上げてみると 大切な友人兼グループメンバーの彼の部屋のドアが目に付き。偶然にも隣同士の自分達はたまにお互いの部屋へ遊びに行く事があったが 最近はすっかり減ったなー なんて考えながら 未だ寒さの残る外で 疲れや寒さを忘れたかの様に、暫くその体勢のまま ぼーっとドアを眺めており 。　 )
　
ㅤ
　
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…っうわ、急に開いたらビックリするやん（　びくり、　）お帰り、センラくん。えぇ！？急いで帰ってくるからやん、もー。大丈夫？（　眉下げ　／　背中さすり　）

構わへんで！本編もこっちもってなったら負担増えるやろし。俺も適当なとこで蹴るつもりにしとるからさ（　にま、　）

ほんまにー、何回言ってるん？ってくらい言うてるなぁ（　けたり　）ん、俺からも改めて宜しくな、センラくん。


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──もうこんな時間か、ほんならおつしまでしたー。（　某動画サイトでのゲーム実況配信。普段より始めた時間が遅かったのに加え集中して時間感覚が無くなってしまった為に遅くなってしまった配信終了時間。ぷつりと配信を切った後少しの間流れてゆくコメントを眺め。そんな中、ふと気が付いた空腹感。何か冷蔵庫の中に入っていたかと確かめるものの余り自炊しない言えの冷蔵庫の中身、麦酒等の酒の類を主とした飲料しか入っておらず。溜息一つ溢した後、コンビニへと向かう為に鍵とスマホ、そして財布を上着のポケットへと突っ込めば近場への食料調達スタイルの完成。仕上げに履き慣らしたスニーカーへと足を入れ、イヤホンを両耳へと突っ込めば家を出てコンビニへと向かうはず、だったのだが外へと出てみれば不自然な体制の社畜──基隣人でありメンバーであり大切な友人である彼の姿が。毎週月曜日恒例の放送等で言葉を交わす機会はあるのだが、直接的出会ったのは何時ぶりであろう。以前はよく互いの部屋を行き来したものであるのに何時の間にやらすれ違い、そんな事もめっきり減ってしまった。なんて、重たい彼女のような事を思えば自嘲気味な笑いが漏れる。相手の視界に入るようにしゃがみ込めば声を掛け。　）……久しぶりやねぇ、元気しとった？

　
　
　
　
　　　ごめんごめん、ただいま志麻くん　(　にへら、　)　…ありがと もう大丈夫やで　(　口元拭い　)　この歳で全力疾走ほんまキツいわぁ　(　しみじみ、　)　
　 　
　
　
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　　　───えっあっ志麻くんか…びっくりした…久しぶりやめっちゃ 元気か如何かは見ての通りやで… (　ガチャ と開いたドアは突然の事で まるで最大音量の音楽を急に耳元で流された時と相似的で、其れは今の自分が情けないくらい肩を跳ねさせるには充分過ぎるものだった。其れと同時に声以外では久しぶりなふわっと香る彼の優しい匂いが鼻腔を擽り 相変わらず目鼻立ちのはっきりとした 所謂イケメンな顔や 久々では無いと言ってもやっぱり落ち着く彼の声を聞くとついつい時間を忘れる、なんて考え乍若干の空白の後に慌ててそう答えれば 驚きやら緊張やらで片言になり。態々しゃがんで呉れた彼の姿を確認すれば、ラフな格好とはいえ外出をする所だったのかと推測し 未だ話していたい気持ちを抑えつつも急用だったら悪いと 首を傾げては問い掛けて。　)　どっか行くとこやったん？
　
　
　
　
　

ほんまにな、この年での全力疾走は体力的にも辛いし傍から見たらめっちゃ見苦しいんやろな（　遠い目　）そんじゃ名残惜しいけど一旦本編に集中しよか。センラくんと話すん楽しいし、また何時でも呼び出してや（　に、　／　手ひら　）


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──ふっは、めっちゃ片言やん。あー、仕事帰りか。お疲れさん。（　びくり、と肩が揺れた後に、普段とは違い絶妙な片言になる相手。スーツ姿なのを見るに丁度部屋まで帰ってきたところか。労いの言葉と共に普段は己より頭一つ分くらい上にある相手の頭の上にぽん、と片手を乗せれば優しく撫で。その表情は口元に緩い弧を描いた、柔らかい笑みであるのは久し振りの友人の姿が相変わらずであったから。相手に出会ったことですっかり頭から抜け落ちていた本来の外へと出てきた目的。その問い掛けに理由を探すように視線を動かすものの、本当の事を言え、とでも言わんばかりにぐう、と盛大な音を立てる己の腹。相手の目線と交わらないようにすこし反らし、頬を人差し指でぽりぽりと掻きながら告げる言葉である程度の事は察してくれるであろうか　）ん？あぁ、……ちょっとコンビニまで行こかな思って。（　そこまで言ったところでふと思いついた名案。もし、相手の夕飯がまだであれば、という仮定の下でしか成しえない事だが。それに、明日も仕事だというのであれば押し掛けるのも申し訳ない、然しそうでは無い可能性も残っている。にんまりと上がった口角は相手に不信感を与えていないか心配なところである　）──なぁなぁ、センラくん。もう晩ご飯とか食べた？

　
　
　
　
　　　それ間違い無いわ (　ふは、　)　むっちゃ恥ずかしいわ絶対鼻水垂れとった　…

　　　ん、了解やで 俺も志麻くんと話すん楽しいから近い内にかまちょする〜〜　(　つんつん、　)　ほなな〜　(　手ふり、　)
　

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　　　──ちゃうねんマジでびっくりしてん…嫌やわ恥ずかしい〜 　(　疲れ切った心には そんな些細な一言もじんわりと、暖かく広がり。少し目が潤みそうに成りつつも普段の状態では絶対に体験出来ない感覚に大人しく撫で受け、おーきに お疲れ様 と。気恥しくて目を伏せた時、視界の端に見えた彼の表情が優しく微笑んでいる様に見えて まさかまさかと思ったけれど本当にそんな表情をしていたなら明日は車出勤か なんて考えて。ふと聞こえた空腹を訴える音に、忘れていた感覚が時間差でやってきたのか…？と思ったが 気まずそうにする彼を見ると音の主はどうやら自分では無かった様で。自分とはすれ違いで行こうとしている目的地に そっか、と頷いた所で彼が凄く不気味な表情をしていて身の危険を感じて思わず後退りそうに成ったが、願っても無かった提案に目をぱちくりとさせれば 暫くの予定を思い出して。確か明日から少しの期間有給を取っていた事を思い出せば嬉々として少し身を乗り出し 此方もまた不自然に口角を上げ乍。)　未だ食べてへんけど──そういえば明日からちょっと有給取ったなぁ〜　
　
　
　
　

（　相手の返答を待つこと、実際の時間にすれば数秒の事であったのだろうが体感的にはそれが数分にも感じられて。もういっその事先程の言葉を無かったことにしてしまおうか、そう考えたときに丁度耳に入ってきた相手の声。ぱっと顔をそちらに向けると己と同じように不自然に口角を上げた相手の表情が視界の中に入ってくる。漫画であればにやり、なんていう効果音が付きそうなほど笑みに満ちた顔は何処か悪戯を企む子供差ながらのもので。相手より一足先に立ち上がれば、一つ提案という名の希望を口にすると共にしゃがみ込んでいる相手へと手を指し出し。それを相手が掴む事があればそのまま立ち上がらせるべく上に引っ張り上げるつもりで　）──俺久しぶりにセンラくんの作った料理食べたいなぁ。

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ㅤㅤㅤ── ん、(ㅤ差し出された手をがっしりと掴み乍立ち上がると、久々に感じる低いと見せ掛けて実は高い体温に目を細めて。しかし何時迄も掴んでいるには不自然で ありがと、と名残惜しさを感じつつもそっと手を離し。そうするとやっと何時もの様に少しだけ自分より下になる彼の顔。矢張り此方の方が落ち着くと見詰めていたけれど ふと数秒前の彼の提案に目線を逸らしながら考えを巡らせて。駅から此処迄直行であったが 近々料理配信をしようとしていた為に冷蔵庫に食材が無い訳でもなく、今から男二人分の料理を作る体力も残っている訳で。なら無理に断る理由も無いなと笑顔を向ければ )ㅤ── ええよ 志麻くんは何か食べたいもんある？大したモンは作れんけど (ㅤと 問いかけ乍 今度は落ち着いた手つきで鍵を開け ドアマンよろしくドアを開き、どうぞ？ と。 ）
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おっしゃ、センラくんの作る飯ゲットー！（　相手が立ち上がれば、先程迄己の視線の方が上にあったのと打って変わり普段通り視線を交わらせようとすればほんの少しだけ見上げる形となる。この光景の方が見慣れているからか、背の高い相手を羨ましく思う反面落ち着くというのは口が裂けても相手には言えない事である。己の提案が受け入れられればにへら、とした笑みを浮かべ。嬉々とした様子であげる声は、夜中の寝静まっている家庭もある中のマンション内であげる声としては多少大きすぎる程のものであった。慌てて口元を抑えるものの、出した声は軽く反響して己の耳にも返ってきて。扉を開けてくれている相手の表情は如何程であろうか。それを確認する勇気もなく、そそくさと室内へと入る己の耳は赤く染まっている事であろう。表情は見られぬよう、軽く俯き相手には背を向け乍も、平静を装った声色でやや丸投げ気味なリクエストを投げる事は忘れず）んー、なんかお洒落なもん食べたいわー。

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ㅤㅤㅤ… ふふ、良かったなぁㅤ(ㅤ彼が張り上げた声はマンション内はおろか自分の頭にもダイレクトに響き渡り。先程迄 気持ち最大6段階音量の2の音量で会話をしていた為にうっ、と少しぐらついたアクションをしつつそう零して。慌てて口を抑えたのを可愛らしいと感じながらこれ程テンションが高い彼を見るのは久しぶりだ、と嬉しく思い。俯きつつ耳を真っ赤にして部屋に足を運んだ様子に、其れが恥ずかしさからの行動だからかと考えれば それはそれはとからかってやろうかと口を開きかけたが、そうすると間違い無く数秒後に強烈な蹴りが己の鳩尾に入るであろうと感づけば口を閉ざし。そんな様子とは裏腹に投げられたアバウトなリクエストの声はいつも通りな気がして。)ㅤ──なんなんそれ～一番困るやつやで ( 苦笑いを零しつつ彼に続いて自分も部屋に入ればスリッパを二人分出し一組を彼の方に差し出して、靴を脱ぎ。玄関から真っ直ぐ続く廊下の先にリビングがあり、その途中で風呂やら寝室やらがあって。今は用が無いのでリビングに向かえば、間取りはほぼ同じだろうけれど、振り返って一応手招きをしてみて。ㅤ)ㅤ
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そんなん言われてもなぁ（　出されたスリッパに足を通し、何度か来たことのある彼の家、そうでなくとも間取りなんかは自分の部屋のものと同じ室内。手招きされずとも直進したところに位置するリビングへと向かうのは容易いことではあるのだが、久し振りの彼の部屋。呼吸をする度に肺の中に彼の匂いが満たされる、等口にすれば変態扱いが間違いの無い事が浮かんでくれば足を動かす事は無くその場に立ったままで。手招きをしている相手の姿を捉え、始めてそこに留まったままな事に気がつくも、思考を占めていた事は口に出すことは無く、苦笑混じりに返された言葉には笑みと共に返そう。　）センラくん、最近仕事急がしかったん？（　リビングへと足を踏み入れれば片付けられた小奇麗な室内、然程以前と変わりないように思われるもののここ最近擦れ違う事すらも無かった為に少し気になった事を尋ねつつ、そのままソファへと直進していけば隅の方に腰を下ろし。彼から何か指示をされれば動くつもりではあるのだが、何も指示をされなければそのままその場に座っているつもりで。　）

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ㅤㅤㅤせやなぁ やらんでええ仕事も何でか俺に回ってきたりで かぁなり忙しかったでㅤ(ㅤ相変わらず必要な物しか置いてない自分の部屋。殺風景かと思ったが 今更何か物を揃えて飾るのもめんどくさい気はしていたので致し方無い。彼が迷う事無くソファに直進したのに対し 自分はそれより少し手前にあるキッチンで足を止めて、聞こえてきた質問に忙しかった日々を思い出しながら苦々しくそう答え。先ずは休憩がしたかったのでお茶でも用意しようと戸棚に手を伸ばせば中にはインスタントコーヒーと買った記憶が無いココアが入っていて インスタントコーヒーは安物であったが、自分はなかなか気に入っていて 無くなりそうになれば完全に無くなる前にストックを追加するので当分は困らない量が有って。ココアは職場の女性に紹介されたもので その落ち着く甘さが特徴らしい。何時か甘党の人間が来た時の為に買っていたが、存在をすっかり忘れていた。それは大変女性ウケが良さそうな綺麗な包装をされ あまり見掛けない文字が書かれた缶に粉が入っているもので。 ) ──志麻くんはコーヒーとココアやったらどっちがいい？(ㅤ取り敢えず両方を取り出せば 其れらを持って彼の座るソファに近付き 商品が見える様にテーブルに並べて。ㅤ）
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