傷口の毒味　［　指名制 ／ NL BL ／ 吸血鬼　］

え、嗚呼。昔から肝は座っている方だと言われるからね。
嗚呼、大抵の人 と言われれば、此処にはまだ人が居るのか と脳内変換を起こす。特に話の中では関係無いものの己に取っては良い資料だ。適当に嘘を吐いては笑みを映し続けて。彼には驚いていない風に見えている様だが、こう見えて普通に驚いているのは事実、しかし人前でも最低限の会話だけを好み、口数は極力少なくしたい己だ、こうして質問やらを問い掛けるのは類い稀な事実。それに、驚きよりも好奇心が勝っていた、彼は何者なのか、此処は何処なのか、それはまるでゲーム内の勇者の様な気分に浸されるのだった。大概変わっているのかもしれない己だが彼にはばれない事を祈ろう。)
嗚呼、そうか、逃げるつもりは更々無いよ。お兄さんに見付かったらそれこそ殺されてしまうんだろう。だったら馬鹿なことはしない、それに命は惜しいしね。
( 彼に誓う様、またそれをアピールするように掌をひらりと横に振り、加えて首も横に振っては、苦笑交じりに上記をいって見せた。本来人間と言うのはきっと臆病者だ、危険に身を放り投げるよりかは、少しの可能性を信じて、安全な道を通りたがる、当然己もその一種だ。突飛な事はせず、面倒事から離れて生きていた為、この様な状況には落ち着いているらしい。彼は、条件とでも言うように話を続ける。はて、彼の言う モノ とは、一体なんのことなのか、慣れると言うことは継続的に与えなければならない。何だろう、それは目玉や、しっかり二十本生えた指と言う指、はたまた己の優しい笑顔や惨めな泣顔等の表情かもしれない、モノと言うのは何なのか、僅かに挙げてみるものの見当は付かず。代わりに「 慣れればいいけど。 」なんて、僅かにでも理解したと言う風にぼそり呟けば。奇特な程に鋭い八重歯を光らせる彼に、僅かに恐怖の感情が呼び起こされた、思わず強ばる身体が憎かったり　)

(あまり煩いと息の根を止めたくなることはあるけれど、人を殺すのも楽しい訳ではない。綺麗なものならまだ良いのだけど、抵抗されるのも息を止めた顔もあまり綺麗なものではない。どちらかと言うと汚い方で、潔癖の節があるからだろうかあまり気は進まない。この普通ではあまり無いと思われる状態で肝が据わっていると自分で宣言したのだから、少しは信じることができたら良いと思う。まあよく人を見る目がないと言われるから分からないけれど。)
…そうだね。生きることを望む人間は素敵だ。
(1番人間らしい人間だ。命が長い吸血鬼だからこそだろうか、短い生命を限界まで引き延ばそうとするのは見ていて楽しい。少なくとも革命を求めて飛び出す人間より賢いし、馬鹿ではない人間は面白い。面白い人間は好きだ。直結して彼の性格は好いていると言っていい。じわりと支配欲が湧くのを感じて小さく息を吐けば、少しだけ胸が擽ったくなった。分かる。牙を立てたがって口内が濡れた。初めての吸血痕というのは特別なもので、己らが思っているだけかもしれないけれど人間にとってもそうだと思う。自分のつけたモノではない痕があると分かれば少なくとも吸血鬼は萎縮する。この館の者はそんなこと考えないと思うけれど。「だからさ、」思考を継ぐ様に言葉を紡いだ。)
…キミの血を貰いたいな。
これも慣れのひとつだろう？
(にこりと笑ってみたものの、視線を向けたのは彼の首元だった。)

そんなの、ただ欲深いだけだよ。誉められる程の事でも無い。
(　基本、自宅には住み込みの雇い人が数名居た。彼等が求めるものは、優しさと名誉であるという既成事実。売れっ子小説家の自宅で彼の身体を支えている、何て思い込む人間も多いが、己の本当の性格を知れば直ぐに此方を切り捨てる、というのは本当の話。その為現在は、面倒な事がおこらぬように、それに金銭的に余裕が少ないと言うのも理由で、独りで暮らしている。人は本当に欲深く、それに対して忠実であだ。きっと己がよく知っていて、そして己もそんな中の一人だ。はてさて、彼は己を知ったらどうなるのか、大して反応は無さそうに見えるが、気になるものは気になる。そんなジャイアニズムの根元をいつか解ける事をこの暮らしの 楽しみ にしようと勝手に決めた。　)
＿＿＿＿ あー、そういうことか。
うん、わかった。僕の血液をあげるよ。
(　彼の命を繋ぐ源は血液であり、彼があまり変な嗜好だという訳で無い限り、童話何かに出てくる 所謂 吸血鬼と信じて良さそうだった。一拍置いては、いまだ笑顔は崩さぬままにそう返答した。そしてぷつ、ぷつ、とシャツの牡丹を外してみせる。どうして己が素直に従うのかと言うと、只々面倒臭く、反抗しても勝てる見込みが無いから、加えて彼に対して僅かに恐怖と言う感情を抱いているからだろう。
「 申し訳無いんだけど、僕はこう言うのは初めてなんだ。お兄さん、極力手短に済ませてくれるとありがたいな。 」なんて、僅かに我が儘も溢せば、此方も彼に一歩近付こうか、彼が己の笑顔が崩れてきているのを気付かぬ前に吸血されておきたい、 勿論所謂吸血の痛みに慣れておきたいと言うのもあるのだけれど。　)

キミが思うより良いモノだよ。僕を僕たらしめるのは欲だからね。
(やりたいことはやる、気に入らないものには相応のことをして、面倒なことは放り投げる。世界を自分中心に回してストレスを溜めない性格をしているなんてことは自分が1番良く分かっていて、その自分の根元の奥底はどうしようもない欲だ。そのお陰で悠々自適な生活を送れているのだから、自分にとっては良いものだ。周りがどう思っているかは知らないけれど、周りのことはどうでもいいから気にしない。紳士的で優しいと思っていたなんて餌に言われるものだけど、そんなもの紙より薄い皮だ。それに気付かないのが悪い。自分が願いなど聞くはずがないのだから。)
＿＿＿、善処しよう。
(とんでもないほど薄っぺらく、聞く気のない声色だと自分でも思った。実際聞く気がないのだからそんな声色だったのだろう。欲に塗れた己なのだから、どれだけ興味がある人物であろうと、いや興味のある人間だからこそ自分勝手にしたくなる。これがまだどうでも良い餌なら聞いてやったのかもしれないけれど、残念ながら彼はどうでもいい餌に当てはまらなかった。＿＿そうだ彼は運が悪かった。彼はここに来たことを幸福かもしれないと言ったけれど、そんなことはないと自分がお墨付きを与えてあげよう。己の幸運が他人の幸福になったことはなく、例外も見たことがない。彼の肩に片手をかけ、距離をぐいと近付ければ首元に顔を寄せた。ひとつその首筋に触れるだけのキスを落とせば、思い出した様に彼を見上げる。)
…初めてだなんて言わない方が良い。
分かっていても余計燃え上がってしまうからね。そういうものだよ、僕たちは。

(　彼の生き方は己に似ていて、そして違いもある。まぁ人それぞれ故に異なる部分も調和しなくてはならないことは明確で。それに彼に取っては己は只の三度の飯の一つに過ぎない、そのため己の人間性もプライドも、そして己の願いさえも彼には関係が無いのだろう。　)
それは、ありがとう。
(　彼の言葉は今までと何処かがちがかった。己の単なる考えすぎかもしれないが、一応変化にきづいたせいか、彼の行動には敏感に反応してしまう。先程まで眠気眼だったはずなのに、背筋はぴんと伸び、脚は壊れたコンパスの様、見事に融通が聞かなかった。己の肩に乗せられた彼の掌が妙に冷たかったり、その行動一つ一つが人間に酷似していることだったり、変に気に留まる事は有るものの、何れも次から次へと外へ出ていく。案外彼の力は強く、成人男性の己だが、呆気無く距離を縮められ、首筋に顔をちかづけられれば時折当たる彼の美しい髪の毛だったりはくすぐったく、意図的に落とされた接吻には思わず貼り付けた笑みはゆっくりと消えた。同姓からのキスは己に取っては初めて、何故こんなにも躊躇無く出来るのかは理解し難かった。再び顔をあげ、己に対して物をいう彼、僅かに目を丸くしながらも、「 それは困ったなぁ。」 なんて小さくつぶやいては、続けるように )
...けれど、お兄さんは優しい人だと信じているからね、ここで僕を呆気なく天に送らないでくれると嬉しいよ。
( と見え見えの嘘を吐いた。何故彼が優しいと言えたのか、我ながら分からない。勿論第一印象は物腰柔らかな英国紳士一色だったが、話してみれば案外そうでも無いらしい。既に自然な笑みは消え、ぎこちないものと化したが、言葉だけでも冗談めかしく紡ごうか。　)

…いいね。素敵な反応をする。
(独白の様な呟き。彼は素直にボタンを外したはずなのに、こうしてぴんと背筋を伸ばした。自身の影響が出ていると分かる瞬間は支配欲が満たされた気がするからとても好きだ。満たされた気がするだけで実際はボルテージが上がっただけなのだけど、そんな欲は吸血で満たすものだから問題はない。心がたかぶった後の吸血は特別に良いものになり、笑みを消した彼を捉えた己の心は最高潮だ。胸を擽る。何を思って彼は笑みを消したのだろうか。今までの餌が教えてくれたことだけれど、二面性に気付かなかった者はそれに気付いた瞬間少なからず反応を見せるものだから気付いてしまったのだろうか。想像を膨らませれば更に胸が擽られた。)
まさか。そんな惜しいことはしないよ。
…〝うっかり〟が無ければね。
(勿論そんなことをする気はないけれど、反応が見たくて小さく笑ってみせた。そんな反応を見せられればやっぱり悪戯はしたくなってしまうものだし、煽られればそれに答えたくもなる。きっと彼はそんなこと考えていないだろうけれど。言葉に返事は求めていなかった。ふいと視線を外して首元に顔を埋めれば、先程より深く唇を肌に重ね、噛み付くようにちくりと痛みを与えて赤紫の痕をつけてやる。ちろりと舐めてやれば十分に濡れて湿った。心も準備は十分だったけれど、自分自身を焦らすように視線だけを彼の元へやった。焦らされると更にボルテージが上がってしまうのは、性格の悪さ故だろうか。吸血の仕方に悪癖があるなんて良く言われるのもそのせいなのだろうけれど。)

彼は己のことを小馬鹿にしているのか、それとも感情のままに、そして単純に言葉を紡いでいるのか、どうも分からない。はは、と空笑いを浮かべる己も大概なのだろうが。 )
そう、じゃあうっかり僕を殺さないでね。
( にこにこと笑顔を浮かべて言う彼に嫌気が刺す。殺すなら殺すと、殺さないなら殺さないといってくれたほうが楽なのに。上記を言っては「 お兄さん、怖いなぁ。」と一つぼやいてみたり。 ふと、先程とは違い深い接吻が首筋に与えられる、彼が唇を離したときには既に青紫色に変色した一部分は所謂キスマークに等しく。其処を舐めて濡らす彼の姿は美しく、女性が好みそうな顔立ち故に僅かに理解出来た。ところで、彼は先程の己の言葉を覚えてくれているのだろうか。" 手短に頼む "そう言ったものの、一行に血液を吸う気配は無い。早く、早く、と脳が求めてままならない。別に吸血されるのが楽しみだと言えるほど物好きでもないし、何かを奪われると言うのは権利を奪われたような気がする。しかし、早く終わらせて欲しいのだ、痛みを受け入れる準備こそ整っているものの、変な緊張のあまり、眉間には皺が寄っていたらしい、別に直す気も起きずそのままに。彼から視線を感じると言うのは事実だが、今彼を見れる程勇気は無く。しっかと瞳を瞑っては、「 お兄さん、早く、お願いだから早く終らせてくれ。 」 と、惨めは承知で再び我が儘を溢そうか。　)

（／ 昨日は素敵な時間と寝落ち失礼いたしました…！！
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（　/今晩は、もし未だ主様がいらっしゃいましたら、前回の続きからお相手をお願いしたいのですが、宜しいでしょうか…？　）

(期待なんてしてないと言い切った言の刃は己に小さく息を吐かせた。紳士の様に笑う誰それに惹かれて付いて行ったら血を抜かれて放られたなんてことは珍しくなく、それは期待が産んだことに他ならない。ドス黒い何かを抱えた奴は皮を被り、その下から息を潜めて獲物を待つのだ。終わりのない館を世界の全てとしている自分でも大抵は分かる。これは人間の国でも、他のどんな世界でも同じだ。余裕だと言いたげな顔は血を舐めてやればすぐに崩れたけれど、言い切った言葉をひとつの芯として構えていれば問題はないだろう。自分の身は自分で守れれば1番いいのだけど、よく考えなくても無理だと分かる。吸血鬼は意外と力の強いものだ。振り上げれたまま空中で止まる片手の手首を掴み、軽く引いた。)
声を出さないだけマシだな。
…弱いのを見せたところで情なんて欠片も湧いてこねーし。
(痛いだとか怖いだとか、そんなことを言われればもっと力を入れて吸血をしてしまう。そう考えれば服を握ったのも悪かった。行動は言葉と同等にあるものだから、そんなことをすれば加虐趣味の強い吸血鬼がどんなことをするかなんて目に見えている。「…良かったな、俺が優しくて。他のなら殺してる」少なくともこんなこと自分以外には言わない方がいいししない方がいい。よっぽどのことがない限り、吸血に関することで餌の願いを聞き入れる吸血鬼なんていない。痛いと言って緩める者はいない。他の奴らのことは知らないけれど、少なくともここにいる馬鹿共はそうだ。約束は破るために存在し、他人の願いを踏み潰した時の顔を見ることで快感を覚えるようなのばかりだから。まだ自制を効かせられる己ならともかく、他のがどんな反応をするかなんて分かり切ったことだ。待つのは激しい痛みとその延長線上にある死で。)
…もし何かあったら叫べ。一瞬は怯む。
一瞬あれば誰か来るだろ、
(そう話したのは気休めを与えただけだったのか、欠片でも期待を与えてようとしたのか、だとしたら何故なのか。発言の意図は自分でも全く良く分からないけれど、自己満足だったのかもしれない。誰かへの挑発でもあったのかもしれない。)

（／ 確認遅れました、再度お越し頂きありがとうございます！続きからとのことで再開させて頂きます。）

（　嗚呼、今自分はどれ程屈辱的な表情を浮かべ、醜態を晒しているのだろうか。結局意地と見栄で分厚く自身を覆った処で、根幹では何の変化も見られないのだから幾ら強気な姿勢を取っても無駄であろう。然し其れでも未だ毅然を装うのは何者にも、何事にも屈したくないという精神の残滓が根強く張り付いているからだ。握り締めた掌は朱の集う面差しと相反して酷く冷たい。爪が喰い込んで鈍い痛みも感じる。振り下ろす理由も覚悟も持ち合わせていないのなら、潔くその手を降ろそうかと力を抜いたその時手首付近に微かな温もりを感じ。俯いた状態から反射的に彼の方を見遣ると、唇が紡いだ幾つかの言葉たちに己の双眸と形相を苦渋に歪めた。＿＿髪色や虹彩を除いた単純な顔の造形も体躯も人間と大差はない、だと言うのに吸血鬼という生物はこうも冷酷な物の考え方をするのか。眼前の彼だって例外ではないのか、と其処迄思い詰めた処に再度降り懸かる言葉。詰まりは見付けたのが彼でなかったら今自分は存在していなかったと言う事。何て突飛な話何だと一笑する気には勿論なれず、返答しようにも唖然とし過ぎて口内が渇き切っている。辛うじて絞り出した言葉は「…そう、なの。」と音とは到底呼べない空気に同化する囁き。　）
＿＿…叫んで、誰かが来たところで、その誰かは助けてくれるの？
（　彼が放ったちっぽけな希望をそうかと直ぐに真に受ける何て馬鹿にも程がある。吸血鬼の生態は詳しくは知らないが、分かる事はあった。彼以外の他の吸血鬼に遭遇した未来では己は既に死んでいるのなら、救済を求めた所で全く意味を成さない。その誰かが吸血鬼であるのなら言語道断、若し館に居るかもしれない同じ境遇の人間でも、血を抜き取られている場面で足を踏み入れようと思う優しい人間は果たして居るのだろうか。否、居ないだろう。一瞬でも弱さを見せたら殺されるという事実は重く心に沈み、恐怖心は着実に募るばかりではあるがごく自然に口角を釣り上げ確りと声を発した。　）


（　/了解致しました、宜しくお願い致します！ /蹴り可　）

（／ はやくも寝落ち失礼致しました…。早めに寝落ちしてしまうことは時々あるのですが、またお相手募集の際にお越しいただければ幸いです。）

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( 御邪魔します、先日御相手して頂いた者です。もし主様がお暇であれば、再び続きから御相手願いたいと思いやってきました ！ 御返事お待ちしております。

（／ 気付かず寝落ちしてしまい…、申し訳ございませんでした。

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