普通の日常をー【非募】

今回は燃やして終わりだから楽だな
（車まで到着すればカバンをトランクに放り投げ運転席に乗り込み「なぁ、俺の顔に何か付いてる？」一瞬だが視線を感じた気がして口にして

だね、でも気は抜けないね
（同意するように頷いては注意もしないとと付け足し、見ていたことに気づいてたらしく「べつに、何も」肩を小さくすくめはぐらかす様に流し

幽霊より警察の方が厄介だしな
（霊に襲われるより職質や通報される方が注意が必要かもしれないと考え、小刻みに頷いて同意し。ミラーに写してやっと気付き「おっと、これはイカン」頬を擦り消そうとして

周りは空き地ばかりだから滅多なことで通報はされないよ
（耳で聞きながら周りが空き地になってること思い出し、空になってるオイル缶を捨て新しい缶と交換して。ようやく気づいたかと肩で笑い）

なら最後まで楽勝だな
（墓地付近の空き地に車を停めて降りる前に腹いせに頭を叩き、トランクから必要な道具を取り「ここで燃やされまいと霊が暴れなきゃいいが」嫌な考えが浮かぶが懐中電灯を片手に目的の墓標を探し

（笑いながら車を降りようとすると早く教えなかったことを怒ったのか頭を叩かれごめんと謝るも笑い続け。「執念はしつこいからな」足元も照らしながらどう出てくるかと考え

名前は…あれか
（懐中電灯で照らし名前に目を通し目的の人物が眠る墓を見つけて手元に用意したメモと照らし合わせ、懐中電灯を振り見つかった事を知らせ

見つかった？
（別の方向を探していたところ左右に揺れる明かりを見つけ向かってみるとどうやら墓を見つけたらしく「このお墓？」指差し

この名前、これで間違いないだろ
（シャベルを地面に突き刺し掘る体勢になった所に弟が到着しメモを手渡して「さっさと終わらせて飲みに行こうぜ」へらへら笑い

確かにこの墓だな
（到着するとメモを渡され懐中電灯をメモと墓石を交互させ確認すれば、地面に置いてあるシャベルを取り「飲むのはいいけど飲み過ぎるなよ」釣られるように笑い

サミーはお堅いなぁ
（大袈裟に首を横に振ったり冗談を交えつつ掘り進めれば硬いものに当たり「棺桶出てきたかも」数回その硬いものにシャベルを当てて確かめ

事故られたら困るのはこっちだし愛車を修理に出したくないだろ？
（冗談を冗談で返しながら黙々とお墓を掘り進め、棺桶らしき物に当たるの手で土を払いそれらしきものが見えると「あった、これで間違えないよ」足で上に被ってる土を払いのけ

愛しのインパラちゃんを修理に出すのはダメだ
（雑談を交えながら掘り「よし、開けるぞ」シャベルを棺桶の蓋に引っかけテコの原理を使いぐっと力を込めて棺桶を開けようとして

（兄を見てコクリと頷き同じように真似をして蓋を開けたら、中には枯れ果てた花だけが残っており「いない・・？」ポツリとつぶやき）

おいおい相手は骨なんだ、いない訳な…
（懐中電灯で棺桶の中を照らし言いかけた言葉も引っ込んでしまい、塩の弾丸の入った銃に手をかけ周囲を見渡して

あたりを見てくる
（懐中時計と銃を手に取り声の聞こえる範囲を歩き探し回るもそれと言って手がかりに繋がる証拠もなく）

気を付けろよ
（弟の背中に向かって声を掛け、あまり遠くない範囲で手分けして様子を見て歩き「なぁサム、死体が消えるなんておかしくないか？」背後に気を配りながら疑問を口にして）

もしくは元々死体なんてなかったとか？
（兄の疑問にフッと立ち止まりしばらく考え、たしかに消えるなんてことはありえないと思ったがたしかにこの目で見たことは間違いないと）

ここじゃない場所に埋まってたら厄介だぞ
（EMFを取りだし周囲に反応がないかかざすも流石に墓地だけあって反応があり「違う人もいるかも。意味ないな」EMFを胸ポケットにしまい）

火葬した・・って理由でもなさそうだな
（それなりに辺りを探し何も無いことを確認して再び墓に戻り空の棺桶の蓋を閉めようとすると棺の下の床に隙間を見つけ床板を取り外すと死体を見つけ「ディーン、見つけたぞ！」声を張り上げ）