匿名さん 2025-09-07 22:09:43 |
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……いやいや、ビギナーズラックですよ!もう出来る気がしませんし!そんなに狙ったところにピンポイントに当てるのは……
(彼からの指摘に、胸の奥が冷えるような心地を感じる。声色は冗談めかしていたので、彼とて本当に自分のダーツの腕に疑いを持っているわけではないと思うが、勝負に熱中しすぎてダーツをはじめて1ヶ月の初心者である、という設定を失いそうになる。再びダーツ盤へ向き合った彼の中を見て小さく溜息をひとつ吐くと、人さし指でリズムを取るようにとん、とんと机を軽く叩く。ゲームに熱中しすぎて、注文したカシスソーダの氷はすっかり溶け、薄まってしまっていた。このターン、彼は上がれる可能性がある。先程の精度であれば次ターンが回ってくることはないかもしれない。そんな事を考えながら彼の投擲を眺めていたが、僅かに集中力を欠いたのか、狙いがズレたのが分かった。思わず心臓が早まってしまうのを感じつつ、一方で冷静になれ、と警鐘を鳴らす自分もいる。ダーツの矢を手に取り、入れ替わるようにスローラインに立つ。14のシングルを2回か14のダブル。もしくは28点になる組み合わせであればなんでも良い。14のダブルを狙って外にずれて0点になるくらいなら、ここは14のシングルを狙う方が確率が高い。静かに計算を巡らせると、最初の一投を放つ──14のシングル。狙い通りだ。あともう1回、14のシングルに刺されば、このゲームは獲れる。気分が高揚するのを感じつつ、もう一度深呼吸をする。先程と同じように投げればいい、それだけだ。静かに投げた二投目は、しかし放つ瞬間に指が残ってしまい僅かに軌道がズレた──16のシングル。バーストだ。心の底から湧き上がる悔しさを必死に堪え、落ち込んだように肩を落として笑みを浮かべながら彼の元へと戻る)
あちゃ~…やっちゃいました…。やっぱり、狙ったところに何回もちゃんと当てるのは難しいですね…。悠さん、次どうぞ。
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