匿名さん 2025-09-07 22:09:43 |
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確かに、それが一番大事ですね
("真面目"と表現されたことに少なからず疑問を抱いたが、彼にしてみれば時間を共有できるだけで十分なのだろうか。自分としてはもっとスマートにコミュニケーションが取れるようになりたいのだが。だが彼があまり気にしないというのであれば、今のままで良いかなんて思う。彼がメニュー表を閉じると、見計らったかのように店員がオーダーを取りに来た。グリーンサラダとカプレーゼまでは聞き取れた。だが、"タリアナントカ"や"オルトカントカ"など全く理解できない単語をスラスラ羅列する彼を見て今しがた思ったことを撤回する。少なくとも今日のメニュー位は理解できるようにしよう──そうでなければ今後に差し障る。そう思って頭の中に今の単語を記憶しておく。そうして暫くするとドリンクが運ばれてくる。アペロール・スプリッツのステムに指を添えると、彼と同じようにそっと掲げる)
はい。二人の夜に、乾杯。
(思わずグラス同士を当て合いたくなったが、店の雰囲気からしてイタリアン式の乾杯が適切だろうと思い、グラスを目の高さまで上げるだけに留めておく。柑橘のほろ苦さとフルーティーな甘みがバランスよく口の中に広がる。すっきりとした爽やかな味わいは食中酒としても飲めるのではないかと思う。彼は自分と過ごす夜を素敵だと言ってくれた。そのおかげだろうか。やたらとアペロールが美味しく感じられる。何度かアペロールのグラスを傾けると、ふと思っていたことを彼に訊ねてみる)
先程の注文はとても手馴れていましたね。こういう所たくさん来たことあるんじゃないですか? 湊くん、友達も多そうですし。
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