匿名さん 2025-09-07 22:09:43 |
|
通報 |
オイル系……ラ、ラグー?
(彼の言っていることは概ね理解できたが、それでも聞き馴染みのない単語が飛び込んで来ると、首を傾げてしまう。カルボナーラやペペロンチーノはさすがに分かるが、ラグーソースとはなんだろうか。折角彼が提案してくれたのだから、さっさと決めなければとメニュー表と睨めっこするが、生憎とメニュー表には写真が載っていないではないか。しかも──当然のことなのだが──横文字ばかり。ビジネス用語ならまだしも、イタリアンの横文字は見ても解読できないのが辛い。そんな自分を見かねてか、彼は自分に提案をしてくれた。シェア。なんて良い提案だろうか。彼の発想力に目を輝かせながら、大きく頷く)
それは助かります。君の選ぶものに興味がありますから! そうですね……ああ、お酒なら横文字でも分かりますよ。うーん、アペロール・スプリッツにしましょうか。
(パスタやピザ選びは彼に任せて、自分はアルコールドリンクのメニュー表を受け取り、視線をそこへ落とす。ドリンクのメニュー表にも横文字がズラリと並んでいたが、幸いにも酒の横文字ならば知識もある。しかもメニュー表に載っている銘柄は、どれも一度は試したことのある酒ばかりだった。折角イタリアンを食べるのだから、食前酒の定番である"アペロール・スプリッツ"に決める。スパークリングワインとソーダでアペロールを割ったものだ。ドリンクを決めると彼へと視線を戻す。顎に指を添えて真剣にメニューを見る様に、つい口角が緩んでしまう。イタリアン慣れしていない自分でも楽しめるように、甲殻類アレルギーの自分でも食べれるように、真剣に吟味してくれている。その表情があまりにも綺麗で、もっと悩んでいてくれないかななんて一瞬思ってしまったが、どうやら決まったようでメニュー表から顔を上げた彼に声を掛ける)
すみませんね。選んでもらって。今度来る時はイタリアンの知識を詰め込んで、全部理解できるようにしますから。
| トピック検索 |