匿名さん 2025-09-07 22:09:43 |
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(自分の提案が重いことを知ってか知らずか──彼のことだから自分の思っていることなど見透かしているだろうが──快く諾う彼にほっと胸を撫で下ろす。会計を済ませ、彼へ紙袋を渡し、引き換えに彼から同じ紙袋を受け取る。初めて友人とこんなことをした。何物にも代え難い思い出となるだろう。死ぬまで絶対に忘れないような──そんな思い出に。ストラップとしてはどこかに付けるのが良いのかもしれない。だが自分は別の使い道を考えていた。肌身離さず持ち歩きたい。だが他人の目には触れたくない。ジャケットの胸ポケットや内ポケットに仕舞ってお守り代わりにしよう。そんなことを考えていた。水族館を出ると、既に夕刻で辺りは暗くなりかけていた。暫く歩いていると、隠れ家を思わせるようなイタリアンレストランに到着した。思わず"すご……"と声が出た。シンプルな内装でありながら、洒落た雰囲気。照明のおかげだろうか、それとも壁や床の材質のおかげだろうか)
イタリアンプリンですか……!それはぜひ食べてみたいですね! と言っても……ううむ。困りました。イタリアンはあまり馴染みが無くて。パスタの種類もよく分からないんですよねぇ……。
(ペラペラとメニュー表を捲る彼の言葉に、少し腰を浮かしかける。イタリアンプリン。濃厚で固めの食感が特徴的なプリン。卵の濃厚な味わいが楽しめる、魅力的なプリン。これまで食べる機会がなかったので、これはぜひ食べてみたい。だがあくまでデザートだ。デザートは最後に食べるから特別感がある。だが困ったことにイタリアンに関してはよく分からない。会食でもあまり来たことがない。ここは本格的なイタリアンレストランのようだから、初心者である自分には尚更分からない。こういう所の知識が豊富そうな彼へ助けを求めるように不安げな視線を向けながら、眉を下げて恥ずかしそうに告げる)
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