匿名さん 2025-09-07 22:09:43 |
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(表情が綻んだ彼の表情に、またしても胸が鳴った。時折見せるそういう表情が、自分にはとても魅力的に映るのだ。マップを見ている彼の隣を歩きながら、頭の中ではどのようにして想いを告げるべきかを考える。このままずっと想いを隠すなんて器用なことは出来そうにない。とにかく彼に聞いて欲しい。自分という人間が、人並み以上の幸福を手に入れられたのは君のおかげだと知って欲しい。君は魅力的な人間だと自覚して欲しい。そして、それを告げるのはもっと気持ちの整理がついてから。次回会う時に伝えるのがいいだろう。今のうちから、言うべきことを考えておかなくてはならない。と、そこまで考えたところで、どうやら目的地に着いたようだった。そこはお土産などを売っているショップだった。小さなショップながらバリエーション豊富な店内を興味深く観察する。ぬいぐるみやお菓子、そしてキーホルダー。彼がキーホルダーのコーナーで足を止めると、自分もその隣に立つ)
……なるほど。お揃いですか。ふふ、良いですね。じゃあこういうのはどうですか。お互いがお互いにキーホルダーを買ってプレゼントするというのは。だから君が持つキーホルダーは、私が買います。思い出の共有ですよ。
(彼の言葉に目を細めながら、掌に乗せられたキーホルダーをまじまじと見つめる。そして片方のキーホルダーを掌から持ち上げると、彼の目の前に掲げる。些か重い提案だっただろうか。だが自然と提案をすることに緊張や不安はなかった。むしろ、当然だと言わんばかりにスマートに提案できたと思う。自分の提案に彼はどう返事をするのか。ゆっくりとゆらゆら揺れるキーホルダーは、まるで今の自分の気持ちを表しているようだった。ゆったりと彼の返事を待つ。"どうですか?"と言う代わりにぴくりと眉を上下させる)
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