匿名さん 2025-09-07 22:09:43 |
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っ、……はは、あはは!そうですね。きっとたくさん訓練したんだろうなあ……
(盗み見たつもりだったのだが、こちらの視線を感じたのか彼と瞳が合いぱちりと一度瞬きをする。次の瞬間、興奮を隠さず目の前のイルカショーへの感動を伝える彼の姿に、思わず笑みがこぼれた。片手の甲を口元に添えながら笑い声を上げると、同意するようにこくりと一度頷いてみせてからぽつりと呟く。彼と共に見る景色はその全てが鮮やかで驚きに満ちている。資料の写真の中の社長としての顔でも、初めて会った時の他人行儀な大人びた雰囲気を纏った表情でもなく、ただ純粋に子供のように燥ぐその姿が嫌に幸福そうで眩しくて、どうしようもなく大切なもののように思えてひどく胸がかき乱された。ただひたすらに、この笑顔を守るためならば何だって出来るとすら思う。それ程までに幸せにしたいと思うような相手が自分のような人間に出来ることになるとはつい少し前まで可能性としてすら考えても居なかったが───彼と出会ってから、自分という存在が少しずつ、しかしながら着実に変化しているのを感じていた。情など不要だと教えられてきて、それを忠実に守ってきたが、今ならなぜそう教えられてきたか分かる。余りに幸せだからだ。その幸せを知ってしまえば、二度と手放せなくなる。組織のことすら裏切ってでも守りたいと考えるような危険思想の素になる───今の自分のように。再びショーへと視線を戻すと、1頭のイルカが最後の大技として、遥か上空にぶら下がるボールを突くという。いやいや、それはさすがに無理だろう…………と思いながらその様子を見守っていたものの、高く高く飛んだイルカがボールを揺らすその姿には心を動かされるものがあり、思わずバッと彼の方を向き、興奮そのままに気づけば彼の手を取っていた)
悠さん!すごい、あんな……あんな高いとこまで水中から飛び上がれるんですね!どうなってるんだろ、水の抵抗とかもあるだろうに……すごいなあ……!
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