匿名さん 2025-09-07 22:09:43 |
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あれ、悠さん、イルカショー初めてなんですか?すごく利口ですよ、トレーナーさんの指示に従って芸を披露するんです。それにビックリするくらいかなり高く飛ぶので……でも、ここなら水飛沫の心配は無さそうですね。
(先を進む彼に続くような形で会場内へと入ると、さすがに人気の催しであるだけあって、親子連れを中心に会場内は多くの人で賑わっていた。水で濡れる可能性が高い席と濡れない席はベンチの色が分かれており、彼が選んだ席は水がかかる席の最後尾から三列ほど後ろの席だったので、余程上振れが無い限りはこちらまで水が飛んでくることは無いだろう。開演時間が近づくにつれて次第に席は満席になり、座りきれなかった人は最後方で立ち見をするほどの賑わいになっているようだった)
見てのお楽しみですね。あ、もう始まりますよ。
(会場内に警戒な音楽が流れ始め、トレーナーらしき女性が複数人ステージへと上がると、水中に合図を出す。瞬間、イルカがその合図に従って軽快に泳いでいくのが見えた。最初は簡単な技から、軽く飛んで頭上にぶら下げられたボールを軽く突いたり、タイミングを揃えて3匹のイルカが飛び跳ねたり。芸を成功させる度に褒美として餌を与えられているイルカを見て───よく飼い慣らされているな、と思った。与えられた指示に従い、報酬を得る。そうすることで自然の中での競争を経験することもなく餌を得られるのだから、当然と言えば当然かもしれない。しかし、イルカの姿はそれでもどこか楽しげに映った。狭い水槽の中で、人間の指示に従ってパフォーマンスをしているのに、その泳ぎはどこまでも自由で、くるりと回転しながら高くジャンプをするその姿が眩しく見える。無意識下で口元を軽く緩めながら、隣の彼は楽しめているだろうかとちらりと静かに視線を送った)
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