アメトリン 2025-08-22 07:57:51 |
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……そうだね。本当、、、
(「この温かさは俺なんかには勿体ない、」そう思ったが声にはならなかった。ドロドロと纏わりついて離れない。幸せを感じる度に自分が元々どうしようもなくて最低な人間だと、貴方に釣り合って無いと思うのは大前提として、どうしてもあの出来事が頭を過ぎってしまう。一度は"命"を、それだけでは飽き足らず、貴方が命よりも大切だと思っているものでさえも諸共、ケラケラ笑いながら"全てをタンザナイトは奪い去ろうとした"という事実は、どう足掻いても彼の中でも、貴方の中でもきっとこれからも消えないのだ。……自分が貴方達に提供出来た良い事といえば、ある程度のものを失いながら命を賭け代として、貴方達を見逃したのはかなり大きいかったんだろうが、それ以外ならカフェで少し奢ったくらいだと思われ、大したことは全くしていない。
そのくせに、偉そうに自分の分の夜ご飯までわざわざ作らせたり、出会って2日目だというのにどうしようもない貴方への執着とまわりへの嫉妬心まで拗らせ始めている。自分が嫌いだ、どうしようもなく嫌いだ。全てを捨てる覚悟を決めたをあの日、タンザナイトになった日、捨てきることの出来なかった中途半端な優しさが貴方への悪影響を及ぼしているとしか思えない。"そこまで傲慢で9そで9ずならいっそ貫けよ、タンザナイト"とも思う。でも、それは出来なかった。生憎、こんなにも自分を求めてくれる6つも年下の海のように透き通った心を持つ可愛らしくて愛らしい少女を、拒絶する程の強固な精神を持ち合わせていなかったのだ。「本当に赦されていいといえるのだろうか?」「共にいる権利が、貴方を抱き締めて寝る権利が自分にはあるんだろうか?」疑問が後を絶えず、どうしようも無い後ろめたさを感じながら少し欠けていて埃を被り、本来の輝きを澱ませているともいえるタンザナイトのその瞳を僅かに細めた。終わりの見えない思考の渦の終着点、新たな一つの解が微かに浮かぶ。「自分からは驚く程に距離を詰めるのに、相手から距離を詰められると後退りをしてしまうのは何故なのか?」
それは、自分が相手を侵害してしまうと、"戻れなくなってしまう"と思うからなのかもしれない。降り注がれる感じたことも無い温かみが、"愛"が怖い。少し震える右手を左手の上に重ねることで貴方に悟らせないようにしながら深く息を吐いた後、漸く言葉を紡ぎ始めて。)
………渚紗ちゃん、俺はさ___お嬢ちゃんのこと、本当に"好き"になってもいいのかな?
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