胡散臭そうな男 2025-07-25 23:01:02 |
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(片付ける筈だったドライヤーを持ってまたソファに座り直しては腕組み、渋い顔をする相棒を見てやっぱりやめておいた方が良いのだろうかと少し冷静になる。確かに自分の身体を故意に傷付けて、その上色まで入れる人もいると言うのだから痛くない筈は無い。加えてどんなに小さくても、はたまたどれ程格好良い柄でも“刺青が入っている”というだけで偏見を持ちそういう人達と関わるのを拒む人も一定数いる訳で。やっぱり言わなきゃ良かったな、なんて思考が少し顔を出した時、相棒から“彫りたい柄はあるのか”と問われては、きゅっ、と胸が苦しくなって反射的に片手でその部分を押さえる。もしかしなくても俺、興奮しているんじゃないか?と自分でも驚く思考に行き着いては、それを落ち着かせる様に大きく息を吸い込んで深呼吸し、いつも通りの呼吸が戻ってきた所で、下記をゆっくりと伝えて)
龍也くんと同じもの、それともう1匹…2人になぞらえて2龍、彫りたいんだ
(『2人一緒だってそれを見て思い出す事が出来れば、俺ももっと強くなれる、かな…って』と続けると刺青を彫る事に対する様々な事情を理解している、と語らずとも目で訴える様に相棒を真っ直ぐ見つめ)
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