星瀬恋歌 2025-03-01 19:22:26 |
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前回の続きー!!
こゆり「やゆり~!おはよっ」
やゆり「こゆりちゃん!おはよう。あのね、言いにくいんだけどやゆりって呼ぶのやめてほしいんだ。」
こゆり「えぇっなんでよおー!かわいいのに」
やゆり「そう言ってもらえてうれしいのだけれど、この前みんなからからかわれてきずついちゃって。」
こゆり「そっかあ~ごめんね。私のせいだよね。私が付けた名前だもんほんとごめんね。」
こゆり本心(ざ~んね~ん!!!古風な名前でみんなより浮いていじめられればいいのに~)
やゆり「ううん。こゆりちゃんが悪いんじゃないの。やゆりじゃなくて、ゆりって呼んでくれない?」
こゆり「おっけー!」
やゆり「ほんとごめんね。」
こゆり「なんでやゆりがあやまるの?あ、やばやゆりって呼んじゃったごめん!」
周りの人「あの人やゆりって呼ばれてんの?うける。」「古風すぎでしょ。」「名前変~」
ああ。周りの人からなんか言われてる。もちろんこゆりちゃんは悪くないけど傷付いちゃう。
こゆり「ごめん!やゆりって言ったら周りの人たちが何か言ってる。ごめん!」
やゆり「ううん、こゆりちゃんだって悪気があってやってるわけじゃないし、全然大丈夫。」
こゆり「ほんとお?!ありがと~ごめんね。」
こゆり本心(いい気味。一生笑われてたらいいのに。この調子でわざとじゃないのごめんねって言ってやゆりって呼び続けたらやゆりこらしめられるんじゃね?これはりょう君と仲良くした罰だ!)
ひまり「ねえねえちょーっと山口さんにお話があるの?来てもらえる?」
突然クラスの人気者、秋葉原ひまりに呼び出される羽目に。何をされるんだろう。緊張してくるなあ。
ひまり「ねえあんたさ、何様のつもり?」
やゆり「えっ」
ひまり「知ったかぶりしないでくれる?あんたりょう君と仲良く話してたよね?」
やゆり「あ、あれはりょう君に話しかけられたから返事くらいしなきゃでしょう?」
やばい。秋葉原さん圧が強い。美人な笑顔を崩さず話しているのだけれど、目が笑っていない。怖い。
ひまり「だとしても、仲良く話しているなんて。あなたはりょう君の彼女でも何でもないでしょう。」
やゆり「そうだけど!りょう君が話しかけてくれたから。」
一生懸命答えているけど気を抜いたら負けてしまう。秋葉原さんの圧はやっぱり強い。
ひまり「でも彼女じゃないのに抜け駆けなんて禁止よ。」
やゆり「へ?」
ひまり「抜け駆けしたら即いじめるように私の取り巻きに命令するから。」
やゆり「あの、なんか勘違いしてるよ。」
ひまり「え」
やゆり「私、りょう君のことなんとも思ってないよ?」
この言葉を発しながら胸が痛んだ。気づいた。私本当は・・・・りょう君が好きなんだ。
ひまり「そ、そうなのね。りょう君と話せて調子に乗ってるのかと思ってたの。」
やゆり「私なんかがそもそも相手してもらえないよ。それに話しかけられたとしてもそんな親密な話はしないし、ましてや彼女なんてありえないんだよ。」
やっぱこんなこと言うと胸が痛む。でも事実だよね・・・・・
ひまり「それもそうよね。あんたなんか相手にならないよね。とりあえず彼女じゃないのよね?」
やゆり「そんなのありえないもん。ただのクラスメイトだよ。」
ひまり「わかったわ。ま、彼女じゃないしとても仲いいわけじゃないのね。これで話したかったことはもうないわ。急に呼び出しちゃってごめんなさい。」
やゆり「ううんいいの別に。じゃ、りょう君狙い頑張ってね。」
ひまり「あんた、意外といい人なのね。応援ありがとう。頑張るわ。」
ふうううううう。緊張したああああ。秋葉原さん結構優しかったな。最初のほうは目が笑ってなくてめっちゃ怖かったけど丁寧にお礼も謝罪も言われたし。悪い人ではないのかも。いがーい!でも、あの時もし、「りょう君に、『名前かわいい、ゆりって呼んでいい?』と言われた」といったら、絶対いじめられてた。ああ怖かった。でも意外と信じやすい人だったなあ。りょう君と何があったか言わなくてよかったあ。
次回のあらすじ
またまたりょうがやゆりに話しかけに行く。ひまりの怒りはヒートアップし、こゆりの反撃が強まってしまう。果たしてりょうと付き合う者は現れるのか?それとも全員断られるのか。どうなってしまうのだろう
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