匿名さん 2024-12-07 14:41:27 |
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あらあら、そうも大変な重役を担っていたの。…そういった自覚があるのなら、もう少し殊勝な態度を見せて欲しいものだけれど。( 元々は森での一件や父への口添えに対する謝意を告げるべく相手の背を追いかけて来たはず。それが目前の挑発的な笑みに思考を塗り替えられては、灰色の瞳を薄らと細め、むむと心内でファイティングポーズを取るも構えた拳は宙を振って。あの軽く閃光が飛び散るかのような、日々の何気ない日常を彩る愉快な攻防を繰り広げる気は少なくとも今は無いと、砂上を撫でたかのように急に凪いだ精悍な面貌が暗に語り。半ば肩透かしのような心持ちで腕の中にいるリスの親子の背を撫でつつ、自らの記憶の箱を探っても相手の言う齟齬らしきものは見当たらないと、小首を傾げて背丈のある彼を率直に見上げ )…?何かしら。貴方のお父様との謁見の方が私のそれより2日と5時間程早かったし、さっきのお茶会でも隣に座る私よりもすぐ後ろに控えた貴方の方が6センチ程近かったように記憶しているけれど……。
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