匿名さん 2024-12-07 14:41:27 |
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(/お待たせいたしました…!実は連絡後に流行りの風邪を引いてしまいお言葉に甘えて少々お休みさせて頂きました。お気遣いありがとうございます…!背後様もペースやロルの長さなどご無理のない範囲で、また体調等を一番にお過ごし頂けますと幸いです。引き続き宜しくお願いいたします…!(長々とスペース失礼しました。こちら蹴りでお願いします◎) )
……キミな。あの後、揉みくちゃにされるわ、兄上に苦笑されるわで大変だったんだぞ。どう責任とってくれる──とは、言わないけどね。( ゆっくりと隣に移動し、ご機嫌な彼女から語られる今夜の舞台裏の種明かしに瞳をぱちりと瞬く。──あぁ、そういうことだったのか。聡い彼女の手助けがあったとなれば謎解きのベールが完全に剥がれる前に終幕を迎えていても仕方がない。加えて遂に長年の初恋に終止符を打つ日が来たと覚悟を決めていたのに自身の心臓は相変わらず彼女の手中で転がされたまま。罠にかかった猫を抱え上げ腕の中で愛でるように、待っていた、と戯れられてしまえばもう好きにしてくれと主導権を明け渡す他なく。がっくりと項垂れて大きな溜息を吐き、責任なんて毛頭問うつもりはなくて、どうぞ貴女の好きなようにとまで思っているくせに、形だけは口元はほんのりと悪ぶった笑みを浮かべ。優しい潮風に砂色の髪が吹かれ、身体に宿る熱が徐々に冷める感覚と共に声のトーンが穏やかなものに落ち着き。漸くグラスに口をつけ、巨大な満月によって輝きを増す海を見つめながら再度口を開く。ぽつぽつと語り始めたのは、貴族社会を生き抜く中で解かれていた月夜の魔法、あの日の思い出について )あの二人を助けてくれてたんだろ。俺は言う立場に無いかもしれないけど礼を言わせて欲しい、ありがとう。──それから、一つ謝らなきゃいけないことがある。キミがかけた魔法と言葉を、長年忘れていたこと。……すまなかった。
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