アスティ 2024-06-05 12:58:40 |
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お待ちしておりました。……ご安心ください私のマスターは闇討ちなどは致しませんので、さあどうぞこちらへ
(待ち合わせ場所へと逃げることなく現れた相手、人質をとっているのだから当然だが、本当に彼は打算も何もなくこの堕天使のこと大事に想っているのだなと、疑っていたわけではないが主人から聞いていた堕天使という存在の悍ましさを考えれば驚くべきことだが、態度には出さず。周辺を気にする様子を見せる相手の振る舞いに意図を理解し、不意打ちで人質をとったりと十分に卑劣な手段を講じた後では信用はないだろうが、とにかくこの場にアルバスは居ない事を重ねて伝えるとアスティを軽々肩に乗せ担いだまま踵を返し森の奥へ歩き出し)
これから向かうのはマスターの生まれ故郷のその跡地……そこでマスターはお待ちです……堕天使によって刻み付けられた同じ痛みと苦しみを知るロズウェル様を……
(少しずつ周辺に深く茂っていた木々が次第に減っていき、久方振りに夕刻時を告げるオレンジの陽の光が彼女たちの身を照らす。堕天使と関係があるとされる災禍の楔と呼ばれる大いなる暴の力、それによる惨劇の地が目的地であることを伝えると改めて彼の過去については粗方調べがついていることを示すように話し、歩みを更に進めていくと元はアルバスの故郷へと繋がる街道があったのだろう、剥き出しの土の上に無造作に伸びた雑草という荒れ果て、荒廃した景色が広がっていて)
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