管理システム 2024-03-10 15:33:33 |
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タイプ:特殊タイプ
名前:アドニス
性別:♂
容姿:身長183cm。20代半ば頃の男盛りを模したであろう厚く雄々しい体躯を持つ。癖のあるダークブロンドの短髪。自称「倒れた時計塔すら居住まいを正すほどの美形」だが、頭部は真鍮色のガスマスクに覆われ、時たまゴーグル越しに紫の桃花眼が覗くばかりで顔立ちは不明。服装は黒い膝丈のフロックコートにクラバット、シルクハット、白手袋といった紳士然としたもの。護身用に拳銃型ステッキを持ち歩く。
性格:一人称は「私」。マスク越しでも堂々と響くバリトンボイスには自信と高慢が満ち満ちており、おまけにドのつくナルシスト。感情の抑制やプログラム等の制約も無く、ただちやほやと愛でられてきた結果、まるで人間の御曹司のようなのびのびとした自我を持つに至った。伸びやかすぎるその思考回路は時にポンコツと紙一重。
備考:一部の上流階級で流行った観賞用オートマタ。豊かな感情や食事機能を備える一方、実用的な技能や役割を持たない、いわば財力を誇示するための調度品。
主人である老婦人は大戦末期に疎開したまま帰らぬ人となったが「家具が家を離れるなど言語道断」「私ほどのオートマタを失えばマダムがどれほど悲しむか」と、廃墟と化した屋敷で彼女の帰りを待ち続けている。ガスマスクも来たるその日まで機械仕掛けの内臓と、主人が愛した容貌を守るためのもの。その美意識の高さゆえ、地下酒場にはボディが汚れた、傷がついたと些細な理由で度々世話になっている常連。
御機嫌ようミスター・アシェル。この私がわざわざスモッグに身を汚して来たのだよ、まさか留守とは言わんだろう?……言わんよなあ?
( 上品ぶった挨拶とは裏腹に、コートに付着した煤をばっさばっさと払い落としながらカウンターへと歩み寄る。主人を呼びつけるように数度ステッキを打ち鳴らし、わざとらしく声量を上げるが、返事が無ければどっかりと丸椅子に座って足を組み )
……まあいい。暫し待つとしよう。さながらオブジェのように、絵画のようにな。
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