とある手記 2024-02-27 14:15:04 |
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>33 褄取様
「んん?あぁ、別に元気がないわけじゃないさ。溜息は……まぁ、案外疲れてたのかもしれないな」
柔らかく、子どものような明るさを孕んだ暖かい声色に月を連想する。ぼんやりとそんなことを考えていたが、声をかけられていたことを思い出し。ぱっと跳ね起きて声の方へ視線を向ければ、声に違わぬ可愛らしい小さき主がいて。あどけない顔にこちらを気遣うような影が差しているような気がし、心配させまいと努めて明るい声色で伝えてみせる。が、実際ここに来るまでの疲れが出ていたこともあり、そちらは素直に伝えることにして。
「確かに此処の星々も綺麗だな!貝殻…もじっくり見たことはないが、星々とは別の綺麗さがある」
どの空の下にいても星々は変わらぬ輝きで、同じ顔を見せてくれる。幼子のような彼女の言葉に深く頷いてみせて。まだ純粋に星詠みを司っていた頃を懐かしく思う。再び彼女へ意識を戻せば、貝殻を示していて。よくよく見たことはなかったが、星々とは異なる美しさがあるものだと笑みを溢し。こちらを気遣うような言葉といい、きっと心配が消えぬのだろうと全力で気遣いに乗っかることに決め。
(/絡んでいただきありがとうございます!こちらこそ、よろしくお願い致します!)
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