とある手記 2024-02-27 14:15:04 |
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>18 ハリ様
「ためいきついてる。元気ない?」
月がうつる水面を揺らして歩く。子供には余る長さの袂と裾を掴んでぱしゃりと水を蹴ると波紋がゆっくり広がって波に打ち消されていく。波紋ができては消えて、水面にうつる月や星がゆらぐのををじっと見つめていると何か倒れるような音を聞きつけて。濡れた足の水気を飛ばしながら音の方向に歩み寄ると、ずいぶんと目立つ容姿の男神を見つける。何だか元気が無さそうな雰囲気に堪らず声をかけて。
「お星さまきれいだよ。貝がらもきれいなのいっぱいおちてるよ。」
相手は自分よりも大きな大人の容姿。守らなくても大丈夫ではあろうが、落ち込んでいるとなったら放ってはおけない。慰められるものはないだろうかとあたりを見回して見つけたきれいなものを挙げる。子供を慰めるときの常套手段だが、大人には効かないだろうかと考えて。
(/絡ませていただきます。拙い文章ではありますがよろしくお願いいたします!)
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