ふむ、酒か…小生は大吟醸が好みだね。 (自身に釣られるように笑んだ樒を見遣り、暗に買ってこい─と云う意味を込めて顎に手を当て、悪戯っぽく微笑む。眷属達からの、下等な人間に頼むとは、とでも言いたげな、何処か非難するような雰囲気をひしひしと感じるが、肩まで這い上がってきた一匹の眷属の頭を撫でれば─それは途端に収まった。待っているよ、と少しは期待も込めた言葉を樒の背中に掛け、本殿の柱に背中を預けて)