ビギナーさん 2024-02-05 22:29:16 |
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(相手の手の中に握りつぶされた火の熱を思い浮かべてしまいひゅっ、と息を呑むも、その手は白桔梗のように透けるような美しさを保ったままで。どんな言動よりも、想像し易い痛みを平然と無かったものにする様子に、自分とは異なる世界の存在であるという恐怖が背筋を冷やして。職業柄人より修羅場は潜り抜けた方であるし、暴漢も変態も軽々と受け流してきたと自負はあったが、甘い香りに半分籠絡されかかっている本能が警告を喧しく鳴らしている、数歩後退った所で背中に鳥居が当たり。
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