ビギナーさん 2024-02-05 22:29:16 |
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…やあ、また会ったね。
(耳に入って来たのは古びた石段を上がる足音。そしてそれが止まった時、木目が剥き出しになった鳥居の向こうに見える、以前此処へ来た人間の姿を目に留めて─ひらり、と手を振る。相変わらず殺気立つ眷属達を宥め賺し、人間にそう声を掛けた。この人間─確か、樒と言ったか─は恐らくまた、あの青年のことで何か聞きに来たのだろう。神社をふわり、と吹き抜ける夏の生温い風が、引き摺る程に長い髪を軽く揺らす。草履を履き、底を地面に擦るようにして歩きながら樒へと近寄り、優雅な仕草でゆったりと首を傾げて)
…何かお困りかな?小生に出来ることなら、力を貸そう。
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