ビギナーさん 2024-02-05 22:29:16 |
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(苔むした石段を上がってゆく、以前もこの少し高い階段を登っていった気がする、最上段に着けば鳥居と人影。「あ、」と随分間の抜けた声は自分のものか、運のない性質を自覚している以上どうせきっとただ迷った末あれは昼間に見た夢か何かと片付けてしまってそれでお終い、そんな事も考えていたせいで。見覚えのある白は鳥居の朱によく映える、彼は初めて見た時と同じく薄く微笑んでいる気がして、相変わらずの掴めなさ、不可解さに自然と眉根が寄る
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