カムパネルラ 2024-01-31 16:56:51 |
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>鹿子
双六、ベェゴマ、………それって難しいかァ?俺、作業が多いとかだと苦手なんだョ。(いつもなら胸の奥で隠すようにひっそりと抱える気持ちを当の本人に言葉にして伝えると言うのはあまりにも恥ずかしい行為だった。しかしその恥ずかしさよりも伝えたいという気持ちが勝ったことで彼に対する気持ちを言葉という形で表にできたと言う事実が胸を暖かくさせた。次がいつになるかだなんて、現時点では想像することさえ難しくて、その願いすらが確約できないものだった。それなのに彼が当たり前のように次回の話をしてくれることが嬉しくて既に隠そうともせずに緩むように口元に笑みを浮かべながら嬉しさと共に困ったような笑みで眉尻を下げてみて。苦手なことを苦手だと言えるのは間違いなく彼の持つ柔らかな雰囲気がそうさせてくれているのだと、自覚すれば両目を僅かに撓めて。共に顔をほんのりと染めながら、楽しい会話に花を咲かせていると時間は想定よりもずっと早く進んでしまっていたらしい。銀河ステーションをもう間もなくに控えていることに外の煌めきから察することが出来た。「危ない。……鹿子さんと話すの楽しいから、もう次が降りる駅だって忘れるとこだった。」困った形の眉はより一層垂れ下がり、漢字の八のようだった。彼を下ろしてしまうことは惜しくて、素直な気持ちかほろりと落ちて。それをもごもごと取り繕っては当初投げられていた次に会えた時にしたい事を、すっかり気を許したそんな自然体な笑みで誘い掛けて)嫌だなア。……あ。いや、違くて、違くないケド、鹿子さんのコト困らせたい訳じゃなくてェ。………次の夜、また会えた時は俺の特別お気に入りな服で鹿子さんのコト待つから、鹿子さんもとびきりのオシャレして俺に会いに来てくれョ
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