観測者(主) 2024-01-31 12:02:54 |
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(/参加許可ありがとうございます! 絡み文を出しておきます……!)
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現界、人が多く行き交う都市を離れた郊外。自然と住宅地のバランスが半々程の静かな場所。
現在は夜、人々が寝静まり出歩く人も居らず静けさが当たりを包んでまもない頃である。
そんな少し不気味な雰囲気すら漂う閑静な住宅街の一角。
「……ッフゥー…………ココ最近……任務が多くて嫌んなるわね、全く」
月明かりに照らされるのは、雪のように白い長髪に白い肌が特徴的な女性。パーカーにジーンズ、サンダルというラフな格好の彼女の周りには、明かりに照らされて輝く大きな氷が沢山転がっている。
真夏にも関わらず、周囲の地面や壁は完全に凍結し、霜が植物を覆っている異様な光景の中心に立つ女性は、白い息を吐いて手に持った異形ながら人型にも見える氷の塊を地面へと落とし、気怠そうに呟いた。
「……はぁ、そろそろ帰って寝なきゃ……明日も任務漬けで憂鬱よ……」
氷漬けにされた異形を踏み割りながら、面倒そうに表情を歪める女性、「フリーレア・アウシュヴェーレン」。フルーニアと呼ばれる救済の神が創り出した人形の少女たちの1人であり、その中でも現在五人のみのカイカと呼ばれる最大階級を持つ人物である。フルーニアの中でも古株であり、経験や戦闘能力の高さから多くの任務を請け負う彼女は、こうして毎日寝る間も惜しみ愚痴を言いながら、異形の怪物たちを退治して回ってるわけである。
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