『 会いたかったね、リグレット 』
『 美しい永遠 』
『 ごめんね 』
「 全て遠くに 」
「 僕の心は何処に 」
( 良かった。束の間の安堵を覚えた。僕らはずっと此方側で、なんて、思うほどに。)
「 世界がどれほど残酷でも 」
「 歩いていくだけ 」
( 神様はわらっていた。ただひとりで、天から笑っていた。 )
( 大衆を騙し抜いて。悪戯っ子のような笑顔で。 )
「 貴方が笑える、その時まで 」
『 紫陽花もまた来年 』
( まるで掌で世界を転がすように )
「 ――虚勢も何処かへ置いてって 」
( 罪人の印をなぞる。結局のところ、真偽など誰も見ていなかったのだ。)
『 その印は、もう無いのにね 』
「 世界がどれだけ醜かろうと、 澄み切ったそれを忘れないでよ 」
「 ぽつり、はらり、ひらり 」
「 ただ空に手を伸ばす 」
( 全て、安らかに )