スレ主 2024-01-03 17:14:56 ID:f1b621b39 |
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【第一階層 始まりの街/ コクジョウ リュウ】
「……何か誤解してる居るようだが、俺は別に何もしていない」
泣いていた少女を先導しているところ、不意に別の少女に声を掛けられたリュウは少し眉をひそめてぶっきらぼうにつぶやく。それほど強い口調でないのは、他人から見たらそう見えても仕方ない絵面だと自覚していること、そして、まわりでパニックになっている大人どもよりも目の前でこちらを睨みつけている少女が立派だったからだろう。
と、泣いている方の少女が泣くのをやめ、言葉を口にする、その言葉と瞳には先ほどまでとは違う、決意の色が見られた。
「……そうだな。そうすることでしか生きられない。」
その様子に満足した笑みを受けべると、リュウはその場を立ち去ろうとする。もはや自分は用済みだろうと感じて。しかし、
「あのな。別に恩人とかそういうのはいいからな。」
少女の言葉に足を止めて振り返ると、そう告げる。
「俺は、俺のしたいようにしただけだ。」
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