（オリキャラ）SAO　IF（オリストーリ）

【第一階層 始まりの街/リア】

>コクジョウ　リュウ・ジュリ


「本当にありがとうございます。何とお礼を言っていいのやら…」

今だ騒いでいる人々から少し離れた場所に辿り着く。その頃には冷静になっており、改めて自身のお願いを聞き届けかつ押し潰されないように先導し優しくしてくれた少年に先程よりも頭を深々と下げて感謝を告げる。

そういえば先程からパニックになっていて気づかなかったが手を差し伸べてくれた少年はかなり落ち着いて何処か大人びていると感じる。歳はそう変わらないはずなのにすごいな…と内心尊敬してじっと見つめる。そう思っていると少年がどこか向いていることに気づき、つられてその方向を見る。何やらクエストを受けようとしているプレイヤーがいるみたいだ。その様子を見ていると今起きていることは現実なのだと受け入れ始めることができ、何かが胸の中で込み上げてくる。

「戦って進むことしか、できないのね」

自分に言い聞かせるように呟いたその声色はどこか覚悟を感じさせるもので、いつのまにか涙も消え去っており。
すると凛々しい声に呼び止められ、思わず後ずさってしまいそうになる。何やら勘違いされているみたいだ。

「誤解です!むしろ彼は泣いて立ち尽くしていた私を助けてくれました。この方は私の恩人です!」

取り敢えず誤解を解く為に弁解しようと声を上げて心配してくれた彼女(ジュリ)へ答えて。

（ / 絡んでくださりありがとうございます、此方こそよろしくお願いしますね～ )