It’s a piece of cake! 《　募集　》

>16 様


森川 千紘


ふふっ、俺は大人っぽいことないで。関西弁やし、年上やからそう感じるだけちゃう？そやな、じゃー俺が道案内しな！こっから歩いて…大体七分くらいやからすぐ着くわ


（ 自分みたいに大人っぽくなりたいと少しため息をつかれながら言われると、嬉しそうにクスッと笑って見せて、それは関西弁と玉木より2つ年上という理由からそう感じるだけではないかと言い。ここは東京の為、関西弁はなんとなく知っていても知り合いにあまりいないのではないかと思い。桐生が飲みに行くのが楽しみと言うと、「 やね、俺も知り合ぉてばっかりの人とお酒飲むのは初めてやから、楽しみやで ｣と目を細めて微笑み。そして、居酒屋の場所は自分だけが知っているので自身が案内すると言い荷物を手際よくリュックに詰め込むと貴方達の先頭を歩き。 ）



花野井 梓紗

私のことを知っても何もならないわ。…でも、貴方が気になると言うなら、私も受け答えくらいするわ


（ 自分のことが気になるなんて、変わった人もいるんだなと思いながら、単なるお世辞かなとも思っていて。だが、そんな言葉を掛けてくれる人はあまりいないため、少し嬉しい気持ちにもなっていて、相手が自分に踏み込んでくるならとほんの少しだが口元を緩ませ微笑む。桐生が此方に向けている視線に気が付いたのかそちらを向き、相手から掛けられた言葉に少し驚き、2秒ほど目を丸くし紅色の瞳で見つめたあと、「 …そう 」と素っ気ない返事をしてしまう。その素っ気ない返事は照れ隠しであって、決して嫌っているなどのマイナスな意味では無い。そのことが、長い黒髪から覗くほんのり赤くなっている耳が示していて。机に置いていたペンなどを肩掛けカバンに入れると、先頭を歩いている森川に続いて後ろを歩き。 ）