It’s a piece of cake! 《　募集　》

＞１５さま


　　玉木　諒介


そうですか？俺は千紘さんみたくもう少し大人っぽくなりたいですね！と、じゃあこのまま行きますか（　彼からの言葉に少し嬉しさもある。普段から童顔だの何だの言われていたので、自分も少しは大人になったかなと。ただ、欲を言えば自分も彼のような大人な艶っぽさがほしいと、小さく吐息を。とはいえ、これから楽しい場に行くのだからと切り替え。5限目ということもあり、あたりはすっかり暗くなっていて。「　俺、弓道のことも梓紗さんのことも気になってるから、多分つまらないなんて思いませんけどね　」席を立ちながら彼女へ声をかける。こんな恥ずかしいことを言えるのも天然人たらし故か。荷物を整えて足は出口へ向かい　）



　　桐生　晃


はい、楽しみです（　森川からの言葉に頷く。飲みの席は嫌いではないし、大人数だって別に苦手なわけではない。打ち解けるのには時間がかかるが、この空間は居心地がいい。本心から楽しみであることを伝えると自分も隣に釣られてそそくさと準備を始める。ニット帽を被り、教科書が入ったバックを肩にかけながら、ここまで自分とはあまり話さなかった女性へと目を向ける。そこでやっと彼女の顔をよく見たのか、ぼーっと見つめ、ふっと笑みを浮かべれば「　弓道、自分も興味あります　」微かに聞いていた話だったが、自分にとっては新鮮な単語で興味を持ち話しかけ　）